こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)のおくざわ高広です。
6/2代表質問、6/3一般質問の2日間、都議会では新型コロナ対策をめぐる論戦が繰り広げられました。
※私も一般質問にのぞみました。(全文はこちら)
※画面をクリックすると録画中継をご覧になれます。
(6月3日(金曜日)本会議 一般質問→5:50:24〜)
1.おくざわ注目ポイント
その中で、各会派(各党)が、新型コロナをいかにして乗り越えていくのかが見えてきたことが興味深いものでした。
共通していたのは、現在の都の対策が100点ではないと考えており、更なる対策を求めていたことですが、
その対策をうつにあたっての財源確保策や着眼点には、その特色が出ていました。
あくまで個人的な見解ですが、キーワードは以下の通り。
✔都民ファーストの会:デジタルトランスフォーメーション
✔公明党:基金の活用+事業の見直し+都債の有効活用による財源創出
✔自民党:規制緩和による経済再生+基金の活用
✔共産党:大型開発中止(方向性が見て取れませんでした、すみません。)
✔立憲・民主:意思決定過程の透明化
では、私たち無所属 東京みらいのキーワードは何かといえば、「官民協業」です。
「新たな都政改革ビジョン」にも示されている通り、
課題先進都市・東京の未来を、少しでも明るいものにするために重要な要素です。
2.官民協業から生まれるもの
では、「官民協業」を推進すると何が生まれるのかというと、以下の通りです。
①アイディアやノウハウ、データの共有による新しい解決策の提案
例)都庁のデジタルシフト、新型コロナ特設サイト
②適切な役割分担による効果的な予算執行ときめ細やかな課題解決
例)ソーシャルインパクトボンド(成果連動型契約)の導入、子ども食堂への財政支援
③社会課題解決型(ゼブラ型)の産業活性化
例)ソーシャルビジネス助成金、クラウドファンディング手数料支援
④都民参画意識の醸成
例)医療従事者への寄付窓口、都民アイディア募集事業
⑤都庁職員の意識変革
即座に財政破綻するわけではないものの、東京都も決して財政に余裕がある状況ではなくなりました。
1兆円近くあった財政調整基金(自由度の高い貯金のようなもの)も残り500億円ほどです。
新型コロナを乗り越えるために、この支出は仕方がない部分もあったと思いますが、
これからは、同じようにお金をかけていくことはできません。
都政における新型コロナ対策はフェーズが変わります。
先人が積み重ねた基金をもとにした財政支援と休業・外出自粛で新型コロナを抑え込む段階から、
官民の垣根を越えて、都民の皆様と知恵をしぼって、創意工夫で新型コロナをつきあっていく段階にうつっています。
これまでの対策を財政的な側面から支えてくれた基金を積み重ねてくれた先人に感謝するとともに、
官民の架かけ橋となり、新型コロナ対策に全力を尽くしてまいります。
今後とも、ご意見をお寄せいただけましたら幸いです。
編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2020年6月5日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログをご覧ください。