無事に6月3日に、小池百合子知事1期4年最後の質問者として、令和2年第2回都議会本会議一般質問を終えました。
4年にわたる小池都政の核心に迫るわけですから、都庁官僚らとの都民に向けて虚偽のないザックリしていない答弁を引き出す攻防には多大なる緊張が強いらましたし、「小池百合子」という一大権力者と、たった一人対峙することには、お姐においても大変な勇気が必要でした。
たった一人の力をお与え下さり都議会の議場に送り出してくださった、江戸川区の有権者の皆様、応援してくださる都民の皆様、揺らぐ心をエビデンス固めをして支えてくれた政調スタッフ、自由を守る会メンバー、何かあってはいけないとお姐の命と発言権を守るため送迎してくれた息子、夫、家族に心から感謝申し上げます。
質問が終わるやいなや、早速メディア報道となりました。
再燃した小池知事の学歴詐称疑惑…アラビア語での答弁拒否(日刊ゲンダイ)
学歴詐称報道に小池知事「カイロ大の卒業証書公に」(日刊スポーツ)
案の定出されなかった“エビデンス”
これまで、小池百合子氏を都知事に押し上げた「ファーストオブファーストペンギン」であった都議会議員の責務として、学歴にまつわる問題の疑義を晴らしたいと、本会議場や議事録の残る場所で質疑を重ねてまいりました。以下をご一読いただけますとこれまでの経緯がおわかりいただけると思います。
まず、初めにお姐は以下の質問をしました。
「知事の学歴を巡る報道について」
お姐「選挙にあたり虚偽事項の公表は何人でも罰せられます。国政与党の応援を求めるのであれば、卒業証明書は当然政党に提出されるべき重要な問題です。よって、これまで再三再四にわたり、都議会での卒業証書類の公表を求めておりますが民放テレビでちらっと出しただけで「すでに公にしている」との答弁を繰り返し、都民が検証できる形での公開はなされていません。知事への最後の質問者として、「カイロ大学を首席で卒業した」と信じて投票した都民の代表として、首席で卒業したことを万人が納得するエビデンスを提示されるよう重ね重ねお願いし、誠意ある答弁を求め、再質問を留保し私の質問とします。」
たいてい、部局とのやりとりでは知事答弁であっても「こんな感じになりますが、議員の質問趣旨と齟齬はないか?」という確認のためや、都合の悪いことはなんとか取り下げてもらおう、あるいは議員の無知に付け込んで、煙に巻くような「答弁骨子」があがってくるものです。
お姐は納得いくまで、自身のエビデンスと照らし合わせながら突き返し、戻しを繰り返します。
しかし、こと学歴問題については、知事が自分でその場でお答えになります。今回もそうでした。
2期目の都知事選も近いと言われている中、自らにかけられた疑義を晴らして頂けるか固唾を飲んで知事を見つめてました。
小池知事「経歴についてでございますが、カイロ大学の卒業証書についてはこれまでも公にしております。それで、ご質問の成績についてでございますけれども、これまでに何度もお答えしてきた通りでございます。担当教官から「あなたは一番だった」とお褒めの言葉を頂いたものがベースでございます。以上です。」
今回「あなたは一番だった」と答えられましたが、文書質問では「カイロ大学の卒業時に、教授の一人から、成績はトップだと言われた。」と答えてます。
一方、一昨年6月16日昨日の記者会見(“経歴詐称”報道 小池都知事「卒業証書ある」(ANNニュース)では「先生から「非常に良い成績だったよ」という風にアラビア語で言われたのは、よく、というか覚えておりますので、嬉しく、それを書いたということだと思います。」
「成績はトップ」
「あなたが一番だった」
「非常に良い成績だった」
毎回違った表現となるのはなぜなのでしょうか。
そんなこと真に受けて就職試験のときに「全優でした!」なんてお姐がやったら、「あんた、7個しかないじゃん」って成績証明見られたら即バレするわけで、そんな嘘つく学生はおりません。
それが、いい大人になって著書に書く意識のなさが問題ではないでしょうか?
そして、
やっぱり、卒業証書と証明書は出てこなかった…。
もちろん、それは想定内。再質問に繋ぐお姐。
カイロ大必須の文語は語れなかった
お姐「私たち女性に参政権をもたらし、障がい者、マイノリティの差別をなくしてきたこの民主主義の聖堂で、よくわかない答弁※があったので知事に3問改めて伺います。カイロ大の入学から卒業までの経緯を同大で必須の文語「フスハー」で、今この場でお答え下されば全ての疑問が解けます。昨年IOC調整委員会でまず英語で持論を主張されたようにまずフスハーでお話のうえ、日本語でお答えいただけることが、どうしてもお出しにならない、証明書よりも明白に都民や、アラビア語圏、世界中の人々が「本当にカイロ大を首席で卒業した」と是非もなく納得できますことからお願いするものです。以上を持ちまして小池知事1期4年の最後の質問、自由を守る会の最終質問を終わります。」
※お姐の第一質問に対しする最初の知事答弁の冒頭、早口で噛みまくったことを「一部良く聞き取れないところもございましたが」(都民ファースト席から嘲笑が沸く)と皮肉めいた揶揄をしました。人に屈辱感を与えてバカにするこの癖がお姐は背筋が寒くなるほど許せないので意匠返しさせて頂きました。
小池知事「3問の再質問を頂きましたが、すべて既にお答えした通りでございます。なお、最後のご質問につきましては、フスファこれは文語といいますけれども、それに対しまして口語アンミーヤと申します。
フスファでここでお話しても、誰もお分かりにならないということでございます。
誠にありがとうございました。」
アラビア語での答弁を知事は拒否をされました。
卒業証明書書類も出せばいいだけ
それがダメなら(なぜかわからんですが)
しゃべればいいだけ
なのにそのどれも拒否とは…。これでは益々疑義が深まるばかりではないでしょうか?
口語アンミーヤ?!全然関係ないし
そして、誰もお分かりにならないとは、都議会議員と東京都職員を馬鹿にし、ライブ動画を見ている都民、国民、世界中の人に失礼ではないかと思うのです。
エビデンスも出さない、しゃべらない…なのに最後に「ありがとう」とは何に対して言っているのか。本質をついたお礼? 焦燥感から出たとっさの言葉???
白熱の対決動画はこちら!
IOC調整員会では通訳もいるのに英語で語った小池知事
昨年、マラソン会場が札幌へ変更になったっため10月30日に開かれたIOC調整委員会出席にあたり、知事は、同時通訳があるのにわざわざ、パフォーマンス的に英語で語り「ワンチーム」といいながら反発心を表すためなのか、バッチを外して臨む「事件」がありました。(バッチなし画像はこちらご参照)
オリパラバッチを手にできる都民は限りがあり、江戸川区においても、とても大切に皆様は扱い 、帽子につけたりしています。IOC調整委員会でバッチを外すパフォーマンスはこうした方々への冒涜であり、通訳もいるのにその国の言葉を勝手に語る世界の首脳など見たこともないことから、「都民を代表して」と語りながら国際都市東京において、国際マナーに反するのではないか。
IOCの判断に異を唱えることとホストシティの「ガバナー」としての礼節を欠くのは別物ではなのか。
これは大変由々しいと、即座に文書質問をお姐はしておりました。
お姐「IOC調整委員会出席にあたり、知事は、なぜ、バッチを外したのか、なぜ同時通訳がいるのにわざわざ英語で話されたのか、その意図を伺う。また、バッチをつけてくれている都民、全国の自治体議員や職員に対して礼を欠くものではないか、認識があったかなかったかについても伺う。」
小池知事「たまたまバッジを付けていないことが、礼を欠くことになるとは考えていません。また、あえて日本語・英語両方で意見を述べたのは、自らの思いを直接伝えるべきだと考えたからです。」
この時は「自らの思いを直接伝えるべきだ」ということでしたが、都民の代表がそろう都議会の議場でこそ、都議に求められているのですから、ネットで傍聴している都民、国民、全世界へ向けて
「日本語・アラビア語(文語フスファ)で自らの思いを直接伝えるべき」ではなかったではないでしょうか?
お姐総括!
学歴詐称問題なんて小さなことだ、他の都政課題をやれ!というお声いただいてますが、今回一般質問では学歴についての質問は刺身のツマ程度のことで、全般においてはコロナに係る事業の点検や逼迫した財政状況を指摘するもので占められております。順次お示しさせて頂きたいと思います。
なんで、学歴問題にこだわるのか?
お姐も何度も公にしているように(笑)、小池百合子氏のカイロ大首席卒を信じ応援した人間としてそう信じて投票した都民のためにも、疑義を晴らすためです。
しかし、IOCというオリパラに重要な会議で、「たまたまオリパラバッチを付けない」なんて、落語家が扇子持たないで高座にあがるよりもあってはならなこと!
こうした、パフォーマンスのために誰かの思いを踏みにじったり、マナー違反と都民にとられかねない行為をするその感覚にお姐は毎回ゾッとするのです。
一生懸命魂を削って作り、異様な緊張の中読み上げた質疑を嘲笑し、仲間(都民ファースト議員)の笑いを引き出しご満悦な感覚に「人権意識」が存在するのか…と。
弱者、都民に同じようなことをしまいかと。
通常の人なら権力者にそんなことをされたら、羞恥と屈辱と恐怖で何も言い返せないで萎縮していまいます。
でもお姐は違う。
踏まれた足は痛い!という。
痛い!と言ってる人をあざ笑わずに駆け寄る。
そういふひとにお姐はなりたい。
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自由を守る会代表 上田令子チャンネル
編集部より:この記事は東京都議会議員、上田令子氏(江戸川区選出)のブログ2020年6月5日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は上田氏の公式ブログ「お姐が行く!」をご覧ください。