コロナ禍で伸びる業界、伸びる会社

永江 一石

わたしが主催しています「21世紀を生き残るための「永江 虎の穴塾」では、6月からの塾生を募集しています。コロナ禍の間、希望者は毎月30分。わたしと1:1でzoomでブレストができます。ひとりずつ丁寧にやってますよ。
※大きな仕事がふたつ終わりますので手が空きました。事業・集客コンサルやサイト構築のご依頼も絶賛受け付けております。

さて、いままでコロナの後のビジネスについては何度か書きました。昨日も大手の各スポーツクラブがヤバいって聞いた。サブスクの月額課金だったけどあまりいってない人たちは休館の時に一斉に離脱したり、主な客層だった高齢者が三密を嫌って相当数退会したのでガーラガラで本当に危ないらしい。

まあ、私的には

●IT系の新卒採用
●首都圏、特に渋谷や六本木あたりのIT企業が集まるオフィス街の飲食、サービス、医療など

がヤバくなるのは確実だと思います。

周辺のIT系の大手企業も来年は新卒は採用しないか、インターンで即戦力であるとはっきりした場合に限るって話で、大学3年まで生活費のためのバイトに明け暮れていた的な文系学生は相当にキツくなると思う。いまからでもプログラミングくらいやってないと、一流大学でても韓国みたいにコンビニ店員がやっとということになっちゃうよ。

いろんなメディアを見ても「この業界はヤバい」とか「こういう企業はヤバい」みたいなのはいつも出てくるが、こういう企業や業種は強いっていうのはあまり出てこない。いや、強い業種といってもそもそも国民全体のというか、世界中の人間全部の収入が激減したのでそんなにめちゃくちゃ儲かるっていうこともないだろうが、ほかと比べたら堅調またはマシって感じ。

消毒薬やマスクのメーカーやドラッグストアも一時は売れただろうが、ずっとというわけにはいかない。そもそも自分ももうほとんどマスクしてないし、手洗いもしなくなった(汗)から、永遠に売れ続けるって事はないと思う。

今回のコロナ禍でもっとも変わってしまったのは

屋内で向かい合って声を出して騒ぐマインドの低下

である。向かい合って声さえ出さなければほとんど感染しないことが明らかになったわけで、逆にいえば向かい合って大声を出すことは意識しなくても避けるようになっている。とにかく大声を出し合うっていうことに抵抗があるから、飲食店で「えーーー、いらっしゃい」とか「喜んで!! 」みたいな声がけはなくなるだろうし、アメ横の年末も商売はやりづらそう。ww

では逆に、どんな業種が伸びる素地があるのだろうか。

オフィス家具から、ホーム家具へ

自宅で作業する人が多くなり、この需要は絶対にあるだろうと思っていた。当初はダイニングテーブルでやっていたとしても、ずっとは厳しい。と思ったら

家具大手の売上拡大、仕事用デスクなどホームオフィス家具が好調 在宅勤務、巣ごもり需要が需要を後押し

というのニュースが出て、なるほどと思いました。
特に仕事するには椅子が大事で、自分のはこれです

正確に言うとヘッドレストが革なのでもうちょっと高いヤツなのだが、デザインはジウジアーロ。これにしてからまったくもって肩が凝らなくなりました。しかし長年の使用で肘掛けが固定できなくてカタカタとなるときがあり、やっと止まる程度で修理しい・・・。ww

しかしめちゃくちゃ使い込んでいます。ブログも本もコレが無かったら書けなかったレベル。家で仕事するなら椅子だけはケチってはいけないと思う。

また、最初はブックパソコンでやっていた仕事もやはり大画面が欲しくなってくる。自分もiMac27″です。2014なのでそろそろ買い換えたいけど前にSSDに換装して貰ってめちゃ速くなっている。

今見たらわりと安い・・・お金が入ったら買い換える。w

他にも家で仕事をするには速いネット環境というものが必要で、タワマンで一斉にリモートワークになったら回線が激遅くなったという話は聞いたが、自分はau光で、いまこれだけ出てます。

ブログにも書きました。


せっかくだから広告貼っておきます。



家庭用のハイスピードネットワークの会社などはいま、超絶忙しいのではないかと思います。

こんな感じで、家で仕事をする環境のためにかなりの市場が創られると思う。しかし小さな子供がいる家庭などでは

こんな感じの防音ビルトインが出てくると思われる。これはテントだから悪ガキが突っ込んで来そうだが、防音パネルで覆ってしまって仕事に集中するカプセルであれば、そこそこ売れると思うんですよ。休憩時にギターの練習もできるしね。

加速するオープンエアの世界

オフィス街からベッドタウンへサービス業や飲食業の移設が始まることはこちらで書いたが、もう一つ大きな要素が「オープンエア化」です。先日も設計事務所の方とのブレストでこれはアドバイスしたのだが、

●密を避けるための路面店の導線設計変更
●飲食は欧米のようなオープンエア化

が大きな要素になります。こうした設計や施工に詳しくノウハウを蓄積したところには仕事が集中するでしょう。コロナに併せて道路交通法が緩和されて、通行の妨げにならない場所では道路占用が許可されることになります。

店舗の路上利用に伴う道路占用基準を緩和、国交省が新型コロナ対策で

欧米やアジアの飲食店では路面に席があるタイプも多いが、日本では冬が寒く夏が暑い気候や、道路占有許可の問題でほとんど見なかった。しかし今後はオープンエア型の飲食店が増えるだろう。改装のために設計や施工にノウハウがあるところは引っ張りだこになると思う。

このオープンエア化はキャンプ場が大人気という事象にも現れており、ライブなども野外フェス。格闘技も野外リングみたいなのなら抵抗が少ない。アメリカやスウェーデンでは野外の筋トレも大ブームだそう。こうしたものならフットサルのグラウンドでもできそうだから、オープンエアのイベントが今後はかなり盛んになっていくと思います。

頭を絞って生きるのこべし

なのだ!!!
ちょっと古いヤツですが・・・


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2020年6月22日の記事より転載させていただきました。