わたしが主催しています「21世紀を生き残るための「永江 虎の穴塾」では、6月からの塾生を募集しています。コロナ禍の間、希望者は毎月30分。わたしと1:1でzoomでブレストができます。ひとりずつ丁寧にやってますよ。
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1 地方で戸建てを購入する際の注意点
2 わたしのタイピング方法について
3 スクラップ事業会社のWeb集客方法
4 学生起業で必要となる知識や技能とは
5 個人クリニックのコロナ感染対策について
6 なぜわたしのブログはAWSなのか
です。まぐまぐ!または、スマホで読む方はnoteでお買い上げいただけます。関係ないですがついでにInstagramもフォローしていただけると喜びます。
コロナ禍でたくさんの発見があったが、一番愕然としたのが
日本には科学的に考えられない人がたくさんいる
ということだった。高齢者や専業主婦に多いと思うが、とにかく感情でしか判断しない
●コロナに罹ったらほとんど地獄の苦しみを味わって死ぬ
●必ず後遺症が残る
●どんな病気よりも一番恐ろしいのがコロナ
●患者が減れば患者の累計も減る・・・・マジでいってるのがいた
●「累計」がいまの患者数だと思っている
●子供は世界で50万人死んでいるうちで数人しか亡くなっていないのに自分の子供が罹ったら100%死ぬ
●政府は死者の数を隠蔽している
●ワクチンは副作用があるので打たないがBCGは打つ ww
●安全性も確認されていない薬をすぐに使えるようにすべきだ
●日本にも戒厳令を制定して国が厳しく規制して欲しい
など、列挙にいとまがない。このうち、「累計」などというのはそもそも日本語が不自由な人だと思うが、大半の人は「リスクとベネフィット」の区別がつかない。飛行機は落ちるリスクはあるが、それでも海外旅行は行くじゃないか。それは海外旅行に行くベネフィットのほうがリスクを上回るからだ。しかしコロナ脳の皆さんはとにかくコロナから逃れられるのならあとはどうなってもいいのである。100かゼロ。これだと交通事故に遭う可能性があるから買い物にも行けないが、その喩えをいうと「コロナと交通事故は違う」という。そもそもリスクの概念が理解できないのです。たとえ話もできない。
くわえて数字が恐ろしいほどに苦手。パーセントがなにかも分からない人が多かった。Twitterでやりとりしていても、全く比率や確率が分かってないことが手に取るように分かるのだ。
一般的に、IQが70未満で、社会的にも障害があれば知的障害と診断される。この基準は1970年代以降のものだ。1950年代の一時期は、IQ85未満が知的障害とされていたことがある。だが、この定義では全体の約16%の人が知的障害となり、あまりに人数が多過ぎる。支援現場の実態にそぐわないなどという理由で、基準がIQ70未満に下げられた経緯がある。 時代によって知的障害の定義が変わっても、事実が変わるわけではない。現在、IQ70~84は「境界知能」にあたるが、ここに相当する子どもたちは、知的障害者と同じしんどさを感じており、支援を必要としているかもしれない。こうした子どもたちの割合は約14%と算定される。つまり、標準的な1クラス35名のうち、下から数えて5人程度は、かつての定義であれば知的障害に相当していた可能性があるのだ。
IQ85未満を知的障害としていた時期もあったがこれだと6人にひとりがそうなってしまうので基準をIQ70に引き下げたらしい。しかしコロナ脳は16%どころか50%くらいもいる感じだ。高齢者になると脳の働きが鈍る。そしてテレビしかみないことでどんどん悪化していく。
何度もいっているが、台本を放送作家が書き、視聴率をとるためだけに特化されたワイドショーをニュースと信じてしまう。新聞や官公庁のサイトよりもワイドショーを信頼している愚。かつてアメリカでもウェルズの「宇宙戦争」がラジオドラマで流れたときに、現実に火星人が侵略してきたと信じた人たちが暴動になったという話は有名だがそれと同じである。
科学的思考を身に付けるのはどうしたらよいか
しかし中には、「コロナ脳になっていたけれど永江さんのツイート見て脱出できました」っていう人も結構いた。最初はうろたえるから仕方ないけども、徐々に落ち着きを取り戻して正気になるのがまともな人なのであるが、これだけ感染者が減ってもマスクをしてない人を見かけて怒鳴りまくるとか、一生コロナ脳のままの人も多くいるようだ。
さて、それでは科学的思考とはいったいなんなのか
ググったら、文部省の理科の指導要綱による定義が出てきた。
科学的な思考とは,自然の事物・現象から問題を把握し,その事象の生じる原因や仕組みを調べる観察・実験を計画・実施し,観察・実験の結果などを分析的・総合的に考察し,その中から規則性を見いだし,普遍的・一般的な科学概念を形成するとともに,既知の事柄や原理・法則などを基に,新たに直面した事象を論理的に説明しようとすることである。
だそうである。短くいうと
事象を観察して分析して規則性を見いだし、それをもとに新たな直面を論理的に説明する
という感じ。思いっきりマーケティング的にいうとPDCAなわけだが、このためには
1 事象を分析する
2 規則性を見いだす
3 それを元に新たな直面を説明する
ということになる。
良い例を挙げると、「日本は2週間後にはNYのようになる」というデマが吹き荒れた時、科学的思考ができない人たちは恐怖するだけであった。あのNYのデマッターおばちゃん、どうしたかなぁ・・・・・。
しかしまず、この事象を分析すると、「NYでは1万人の患者に達するまでに20日、日本では3ヶ月半」という事象から、小学校で旅人算っていうやつをやっていれば、
拡大速度が5〜6倍違うのになんで2週間で追いつくんだ??
ということになる。
亀が加速ブースターでもつけてウサギを抜くとか、普通に考えればあり得る話では無いのだが、そもそも事象を分析する事さえできない人たちは簡単に信じ込んで恐怖におののいてしまう。このデマの時点では「日本では欧米と比較して感染拡大の速度が非常に遅い」という規則性があったわけで、その規則性を発見するのが科学的思考です。
そして、「日本では感染速度が非常に遅い」という規則性から、「日本では経済を開放しても急に感染者が爆増することはない」という新たな直面での推測が成り立つわけです。
クラスター班の対応では
感染拡大がもっとも顕著に起こった場所の規則性
が発見され、いわゆる「濃厚接触」という概念ができたわけです。例の厚労省のアプリでも
「1メートルの距離で15分間」という事が接触の定義とされており、これが発見された規則性ということです。逆にいえば15分以上1メートルの距離で接触しなければ(濃厚接触の場合はさらに双方がノーマスクという条件が加わる)ほとんど感染しないということになります。さらに屋外でのクラスター発生の事実はないから屋内に限られる。ここまで明らかなのに
なのに
海水浴場閉鎖??
みたいな激馬鹿首長が出てくるわけですよ。
ビジネスの基本も規則性を発見することに尽きる
ビジネスにおいても感覚だけではなく、科学的な見地を持つかどうかが非常に重要となる。
毎日をのんべんだらりとなにも考えずに過ごすのではなく
●どうしてこの商品ばかりが売れるのか
●どういうタイミングで客は申し込むのだろう
●客の満足度があがるのはいつか
これらには法則性があるはずで、この規則性を見いだそうとするのがすなわちマーケティングなのです。
規則性は数字を解析したり分析したりすることで見いだすことができる。のんべんだらりと過ごしていたら永遠に感覚商売なのだ。
仮にある法則が見つかったら、それを次に当てはめてみる。本当に規則性があるものであれば、次にもきっと使えるはずだ。トヨタにせよUNIQLOにせよ、ヒット商品はすべてこの規則性を考えて生み出されているわけですよ。
もう一度いいます。
1 事象を分析する
2 規則性を見いだす
3 それを元に新たな直面を説明する
です。この訓練をすれば、トンデモにはまったりすることもなく、仕事でもきっと成功するはずです。騙されたと思ってやってみようよ。
でね。コロナ脳や放射脳のみなさんが一番小学校でつまづいたと思われるのが「割合」で、これは仕事をしていく上でも絶対に必要だからよくわかんない人はちゃんとやり直すべし。できないと永遠にトンデモにはまっちゃうよ。
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2020年6月24日の記事より転載させていただきました。