またも検察の独善か?もらった側は無罪放免、河井夫妻・買収事件の不条理

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

ついに元自民党・河井夫妻が買収疑惑で起訴されることになりました。

もちろん推定無罪は大原則ですが、説明責任を果たさず国会の欠席を続けていたお二人にはすでに議員を続けられるとは思えず、早急に司法判断がくだされることを望みたいところです。

一方で現在の報道によると、多くの政治家・議員を含むお金を「受け取った側」は起訴されない方向であるとされており、強く疑問を覚えざる得ません。

公職選挙法では、買収に加担すれば配った側も受け取った側も罪に問われると規定されています。

もちろん配った側の方が罪は重いとはいえ、受け取った側をきちんと処分しなければ、いつまでたってもこのような選挙買収はなくなりません。

すでに青山まさゆき議員が指摘しているように、過去には少額であっても恣意的に受領側を起訴したことがあるにもかかわらず、今回は「司法取引」が疑われる展開で起訴を見送っている検察にも、その情報をリークされて無批判で報じているように見えるマスコミの対応もおかしいと思います。

朝日と検察のどっぷり癒着
https://ameblo.jp/masayuki-aoyama/entry-12609514333.html

いまだに夏祭りなど地域行事を回ると、都内であっても

「あれ、手ぶらなの?」
「こういうとき、政治家は寄付金をもってくるものだよ。気が利かないね」

などと言われることがあります。こうした「慣習」をなくすためには、「受け取る側」も犯罪なのだということをきちんと示していかなければ難しいのではないかと肌で感じています。

一方で、そもそも菅原一秀議員の起訴が見送られたように、配っている側すらきちんと処分されない現状では、それを受け取っている側の話などずっと先の話なのだろうと絶望感も覚えます。

「やったもの勝ち」「配ったもの勝ち」「もらったもの勝ち」

になりがちな公職選挙法。法律に書いてあることが「運用」で捻じ曲げられる実情について、どうすれば立法府の立場から是正していくことができるのか、今回の件を重く受け止めて問題提起をしていきたいと思います。

(動画でも解説しました)

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年7月8日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。