先の解散総選挙から3年近くが経過しましたが、依然として「比例枠の返上撤回」という私の判断について私が「説明責任を果たしていない」とのご批判を頂戴しますので、改めてご説明を申し上げます。
まず、3年前の衆議院議員選挙公示日に前後して私が「連続落選なら比例枠を返上する」とツイートし、公開討論会でも同旨の発言をしたのは事実です。
そもそも、重複立候補は党の方針。その上で、小選挙区で連続落選なら次は公認なし、だ。
しかし、私はそれでは甘い、と言っている。連続落選なら、私は比例枠を返上すると言ってるんだ。https://t.co/ZXowaliUOM https://t.co/ZXowaliUOM
— 足立康史 (@adachiyasushi) October 11, 2017
この背景には、当時、松井一郎代表が「維新に所属する国会議員が衆院選の小選挙区で2回連続で落選した場合、原則として、比例復活で当選しても次の衆院選で公認しない」というお考えを表明された経緯があります。
維新、小選挙区で連続落選なら次回公認せず 松井氏方針:朝日新聞デジタル
昨日の執行役員会で、二度小選挙区で落選した人は入れ替えの対象とする事を決定しましたよ。 https://t.co/Ag0nFlrWgd
— 松井一郎(大阪市長) (@gogoichiro) October 1, 2017
松井代表は、「次」の衆院選における公認判断に係る「原則」論を仰っていたわけですが、もともと単純小選挙区制に基づく二大政党論者であった私は、そうした代表の言葉に乗じて、「今回」の衆院選において「例外なし」と胸を張ってしまったのです。
しかし、悩ましかったのは、他方で、党の比例名簿(近畿ブロック(比例区)-候補者-2017衆院選:朝日新聞デジタル )に私の名前が掲載されていたのも事実であり、「党の方針」ならともかく「個人の我儘」を選挙期間中に広く有権者の皆様にお伝えすることは、事実上、不可能だったことです。そして、結果として、重複の有無についてミックスドな情報を有権者に示すことになってしまった。
そうした中で、開票後に有権者、支持者の皆さまから頂戴した多数のメッセージと松井代表の「恥を忍んで頑張るべき」との言葉に甘えて、今もバッジを付けさせていただいていますが、だからこそ、この間に私が直面した究極の判断に際しては、支持者のため、党のため、党勢拡大のため、を最優先に身を処してきたつもりです。
私は、公示日に前後して「連続落選なら比例枠を返上する」「相手陣営と正々堂々と戦った上でなら二言なし」「背水の陣で戦い抜く」とツイートしましたが、大阪9区以外の皆様からも比例票を通じて「足立支持」の票を多数いただいたことを知り、そうした有権者のお気持ちに応えていく決意を固めました。
— 足立康史 (@adachiyasushi) October 23, 2017
僕の比例復活の件、
・確かに公開討論会等でツーストライクアウトと明言したのは事実
・他方、比例名簿への掲載を許したのも事実
・結果として、重複の有無についてミックスドな情報を有権者に示すことになってしまった。任期中は、この点について謝罪を繰り返す所存です。 https://t.co/zEqRz1hJo5
— 足立康史 (@adachiyasushi) January 13, 2018
会合で発言しましたが、一方で比例名簿にも掲載されていました。後者をみて投票した方もおられるわけで、復活しなければ、そうした方々を裏切ることになりました。
結局、mixed message を発信してしまった。二度と不用意なことは言わないようにと肝に命じています。— 足立康史 (@adachiyasushi) June 9, 2019
以上のように、「比例枠の返上撤回」の件については反省もしているし、不十分ながら一定の説明をしてきているつもりですので、「説明していない」とか「逃げている」とか言われると、(見出しにした)「デマ」とは言いいませんが、さすがに「ちょっと違う」「逃げるつもりはない」「説明もしてきた」と言いたくなるわけです。
いずれにせよ、本件を通じて、政治家の言葉の重さを痛感していますので、今後は、こうした「大言壮語」「ビックマウス」と批判されかねない不用意な発言をすることがないよう自重してまいりますので、ご理解を賜りたく存じます。
なお、本件に関連して、この6月に倉山満氏が「足立康史議員のツイッターへの感想」と題するブログを公開して下さっています。内容について私が云々するのは憚られますが、政治家の発言を丁寧にご覧くださっていることを知って、正直うれしかったし、励まされもしましたので、最後に、紹介をさせていただきます。
編集部より:この記事は、衆議院議員・足立康史氏(日本維新の会、比例近畿)の公式ブログ 2020年7月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は足立氏のブログをご覧ください。