こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
Go Toキャンペーンの見直しで「東京都は除外」となることが大きく報じられています。本件については詳細が判明次第、ご報告して政策評価をしたいと存じます。
なんとなくいま見るべきな気がして、登院前に「なぜ君は総理大臣になれないのか」を見てきた。お子さんたちが「娘です」のタスキをつけて選挙戦を闘い、有権者から「心の中は真っ黒やんけ!」と罵声を浴びせられるシーンで涙腺崩壊。そこまでやっても勝てない選挙と政治の現実。多くの人に見て欲しい。 pic.twitter.com/2eRaHAMdNN
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) July 16, 2020
さて、7月16日は参議院予算委員会が始まる前に、何か今どうしても見ておかねばならない気がして、
を見てきました。結果は大正解。ぜひ多くの人に見てもらいたい映画でした。
ドキュメンタリーの主役・中心は小川淳也代議士。失礼ながらこれまでは、立憲民主党会派でいつも比例復活を重ねている中堅議員ということしか存じませんでした。
地元の名門高校→東京大学→総務省という絵に描いたようなサクセスコースを辿り、高校の同級生と結婚して二児を授かり、何不自由ない人生を送っていたはずの彼。
「このままでは日本はダメだ!」と一念発起し、家族の大反対を押し切って32歳で立候補したときから、彼の人生は大きく変わっていきます。
32歳で民主党から初出馬、落選。34歳で比例復活による初当選からの、2009年の政権交代・初の(そして最後の)小選挙区当選による栄華と希望。
からの転落。
低迷する民進党と、「比例復活当選」ゆえにその党内ですら発言力が持てない歯がゆさ。
そして小池百合子知事による「希望の党」結党と、民進党の合流という激流に巻き込まれていく。
ドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』本予告編が完成いたしました!
6月13日(土)より #ポレポレ東中野、#ヒューマントラストシネマ有楽町 ほか全国順次ロードショー
公式サイト https://t.co/8wIOcABzqr#なぜ君は総理大臣になれないのか #小川淳也 #大島新 pic.twitter.com/4fBBqKmfNe
— 映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』公式ツイッター (@nazekimi2020) April 11, 2020
予告編動画でも凝縮されているように、希望の党へ合流したことから「変節」として多くの有権者に責め続けられる小川候補。
中盤の井手教授の応援演説シーンも秀逸。希望の党か無所属かで心が引き裂かれた候補と支援者に対して、「こんな悲壮な顔をして、今から選挙に闘おうって男の顔じゃないです。考えて、悩んで、迷って、反省して、それでもやってきたんですよ!!」
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) July 16, 2020
罵声を浴びせられた後の娘さんたちの苦しげな表情や、心ある支援者からの応援演説に号泣する家族の姿。
こちらも涙なしに見ることはできない場面でした。
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小川代議士については、民進党→希望の党→無所属→立憲民主党という流れから、私自身も正直、
「比例復活をするために党を変える方なんだな」
という印象が強かったですし、いわんや有権者をやという面はあるでしょう。
「私は変わらない!変わらないはずなのに…社会を変えたくて、政治家になったはずなのに。。」
その苦悩や真実が見事に描かれていたと思いますし、私も選挙のたびに政党が変わっている人間として(苦笑)、いろいろな局面で感情移入をしまくりでした。
小川代議士は高校時代は野球部で、人当たりも成績も良い真っ直ぐな人気者だったそうです。映画からもその誠実な人柄がよく伝わってきます。
私のような元から性格が曲がっていた日陰者はともかく(?!)、こういう方ですら政治家を目指し闘う中で、「変節漢」としか認識されないのが厳しい政治の世界。
濁流のように流れる中央政界の中で、「それでも私は変わらない!」と立ち続けるか。「変わったと思われても、あるいは何かが変わってしまったとしても、それ以上に変えたいものがあるんだ!」と突っ走るのか。色々なことを考えさせられた映画でした。ブログにも感想を書きたいと思います。
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) July 16, 2020
特に結論めいたものはないのですが、映画を見終わった後に勢いで衆議院会館の小川淳也代議士の事務所に飛び込んで名刺を置いてくるくらいには感動しました。←
ぜひ多くの人に見ていただき、少しだけ政治家の想いや悩みに触れてもらい、考える機会にしていただければ幸いです。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年7月16日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。