歌手の郷ひろみさんが書いた「黄金の60代」(写真)を読みました。雑誌に連載していたエッセイをまとめたものですが、彼のストイックで真っすぐな生き方が文章に滲む、熱い1冊でした。
かつてアイドルとして一世を風靡した同世代の歌手やタレントを見ても、郷ひろみさんが未だに第一線で活躍していることは驚異的です。しかし、それはこれまで自分が必要だと考え継続して行ってきた努力の賜であることがわかります。
人生100年時代になれば、60歳は定年で人生の終わりといったネガティブな考え方より、新たな黄金の人生の始まりと考えた方が人生は充実します。自分をそう思い込ませることで、人生の後半戦の見え方が随分変わってくるのです。
この本を読んでいるうちに、そんな「郷ひろみ的思考」の方が、ワクワクする生き方を実現出来る可能性が高まる気がしてきました。
しかし、そのためには60歳までの、入念な準備と努力が必要なのは言うまでもありません。若いうちからしっかりと、精神的、肉体的、そして経済的な準備を行っておくことです。
これは、先月読んだ「還暦からの底力」の出口治明さんにも共通することです。
私は、今56歳ですから、人生の再スタートまで4年あります。人生が長くなればなるほど、段取りをしっかり行い、目先ではなく長期を見据えることが大切になります。
「ローマは一日にして成らず」という言葉の通り、後半戦でも充実した人生を全う出来るようにするために、しっかりと準備を行っていきたいと改めて思いました。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年8月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。