制度は独学です。これは物凄く大切なことですが、私は人に物を聞く時は必ず根拠条文を合わせて聞きます。人が言ったなんて何の根拠にもなりません。何という法律の何条に何と書いてあるから私の主張は正しいと言えるのです。私は必ず自分で根拠条文に目を通します。日本語なんて解釈次第で変わるからです。
例えば条文に『原則認めない』と書いてあるとします。これを人は私に『認めないんやって』と言うかもしれません。でも私は『原則』ということは例外ありってことやん!と考えます。このように自分の根拠を100%信じられる理論武装により役所交渉などを成し遂げて来ました。
これまでの仕事も全てこのスタンスでやって来ました。アクティブなALS患者の根底には、このような『人任せにしない精神』があると思います。
先日ある相談を受けました。ある市町村の担当者が「うちは財政が厳しいので24時間の重度訪問介護の時間数は出せない」と言ったらしいです。財政の現実問題はあるとしても、この発言は「お金がないからALS患者が犠牲になってもらいます。仕方ないよね。」と言っているのと等しいです。これは明らかにALS患者に対する日本国憲法の『生存権』の侵害です。
自分の身は自分の手で守りましょう。ALSの身でも必死で努力しましょう。その姿を目の当たりにすれば、必ず味方が現れます。あなたは一人じゃない‼️
この記事は、株式会社まんまる笑店代表取締役社長、恩田聖敬氏(岐阜フットボールクラブ元社長)のブログ「ALSと共に生きる恩田聖敬のブログ」2020年8月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。