これまで議会にすら報告しなかった保坂区長が、ようやく記者会見(8月24日)で明らかにした「誰でもいつでも何度でも」のPCR検査の中身は、多くの人たちの期待を裏切り、介護職員など区内23000人のエッセンシャル・ワーカーのうち、希望者を対象に2か月かけて実施するというものだった。
これに4億円余りの血税を投入すると言うのだが、私が所属する会派(無所属・世田谷行革110番・維新=F行革)は、区民感情を弄ぶ、区長お得意のパフォーマンス政治に断固、反対する。
世田谷区議会の我々以外の会派のスタンスは、今のところよくわからないが、感触がつかめそうなのは、来週9月1日に開かれる企画総務常任委員会だ。この委員会で、問題のPCR検査を含む補正予算の審議が始まる。
わが会派は、桃野芳文幹事長が委員として出席。私は傍聴に行きますので、お時間ある方は、ぜひいかがでしょう? 朝9時からスタートするので、それまでに議会に来て、手続きを済ませればOKです。
では、同委員会の構成はどうなっているか、見てみよう。
企画総務常任委員会(10人)
委員長 加藤 たいき(自民)
副委員長 羽田 圭二(立民社)
委員
おぎの けんじ(自民)
山口 ひろひさ(自民)
河村 みどり(公明)
津上 仁志(公明)
桃野 芳文(F行革)
つるみ けんご(あらた)
そのべ せいや(都ファ)
青空 こうじ(無所属)
自民党は委員長を含めて3名。何と言っても、最大会派の自民党がどう認識しているのか注目だ。公明党は2名。これまでの採決では、自民と大きな違いを見せてこなかった第2会派の公明は、この補正予算案をどう判断するか。副委員長を出している立民社というのは、立憲民主党社民党のこと。区長の出身政党の会派だけあって、反対は難しいのではないか。当日、各会派の大体のニュアンスはわかるはずだ。
その後のスケジュールは、議会運営委員会の決定を待たねばならないが、概ね予想されるのは、以下の通り。
9月15日 区長が議会に議案を提出
9月18日 企画総務委員会で議案賛否
9月28日 本会議採決
つまり、本会議は委員会を踏まえた採決なので、事実上、勝負は9月18日の委員会までとなる。私はそれまで、税金のムダ遣いで、「百害あって一利なし」の“魔女狩り検査”を中止に追い込むため、全力を傾注したい。