クラスタ発生 虹ステッカー事業のつじつま合わせに2.4億円!

3日明らかになった、令和2年度9月補正予算(案)

早速、財務局から報告を受けるも、意味不明、費用対効果不明な事業が散見され、その点を指摘し只今各局説明を伺うものの、事業の詳細、委託先や対象者など尋ねてもほとんど詳細な説明ができない状況に脱力しているところでございます。

まずは取り急ぎ萎える心を奮い立たせ一番「これ、ヤメテケロ!事業」をご紹介いたします。

知事鳴り物入り虹ステッカーの名誉挽回は業界頼み

Tシャツをご披露されてご満悦の日々も今は昔…

感染拡大防止宣言虹ステッカー事業について、虹ステッカーで埋め尽くすと方針出すも、感染拡大防止協力店舗で、感染者がでたら「貼ってるだけのところ」と切り捨て、批判されれば抜き打ち検査すると脅す「暴挙」に対して、かねてより指摘をしておりました。

パフォーマンスよりも都民に説明を。小池知事に臨時会招集を求めました

さらには、各自治体、区市町村でも独自にステッカーを作り、乱立し混乱している現状

さらには総理も変わる今、政府とも連携をはかり、統一化した蔓延防止対策を今少し時間をかけてなすべきだと思っていましたし、当然そうなると考えておりました。

なんと、小池知事及び東京都は批判を恐れたか、遅きに失したコロナ対策を帳消しにするため10億円規模の莫大な広告費を投入したこと同様、今回の補正予算でもまたしても事業の綻びを補うべき巨額を拠出することが判明いたしました。

その額

2.4億円!!

新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた自主点検等支援 2億円

「感染防止徹底宣言ステッカー」の実効性を確保するため、業界団体が自主的に行う事業者の新型コロナウイルス感染拡大防止対策の点検及び感染拡大防止に向けた普及等事業を支援

・感染拡大防止策の自主点検にかかる経費を補助(上限1千万円)
・ステッカーの普及に係る経費を補助(上限3百万円)
(お姐直訳:業界団体に補助金出して自主点検お願いしまーす。お墨付きは出しまーす!)

何度説明を受けても、費用対効果がわからない。
業界団体に補助金を出し、お墨付きを与えて、また新たなステッカー(虹ステッカーにお墨付きマークを入れるらしい)を作るというのです。

東京都内の事業者は70万にも及びます。業界団体に加入していないお店はどうするのでしょうか?

仮に今回新たな点検基準ができたとして、また政府、区市町村とバラバラになり、事業者も都民もどこでお墨付きをもらえばいいのか、どのステッカーを信頼すればいいのかますます混乱するのではないでしょうか。

そして、聞こえの良い専門家派遣も謎めいております。

派遣専門家1人に40万円?!

■新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた専門家派遣等 0.4億円
「感染防止徹底宣言ステッカー」の実効性を確保するため、専門家による事業者向けWeb講習会及び現地における実践的なアドバイスを行うことで、事業者の新型コロナウイルス感染拡大防止に資する取組を支援
・Web講習会 9回、現地アドバイザー派遣100件程度

ざっくり専門家派遣数と割り算すると一人40万円?!しかも、「医療崩壊する!」と常に都民も脅かされているというのに、日本環境感染学会の医師や看護師等が派遣されるというのです。

コロナと命がけで闘う医療従事者にさらなる負担をかけることと、わずか370店舗・事業所にしか提供できないアドバイス事業にどれほどの効果があるのでしょうか?

70万事業者のうちの僅かな店舗のみ対象にして2.4億円も投入したところで抜本的な感染防止対策になるとは到底思えないのであります。

結局今回も、小池知事の失策補填事業としか言いようのない内容に心底憤り通り越して、来年は激減する税収、その後の都民生活を思うと悲しくて仕方ありません。

お姐総括

またしても、ビタ一文たりともない袖は触れぬ財政状況にあって、「委託ありき&やってる感出すだけ事業」キョーガク補正予算案となっております。全容はこちらにアップしたのでぜひご覧下さい。

小池都知事、たまには、批判に耐えて、政府と道筋をつけられるまで、税金使わずに我慢してください!
失敗は成功のモト!

帳消しにするためにまた税金を使うのではなく、失敗から学び、費用対効果を検証いたしませうの善政競争を!!

☆コトの発端となりました「小池知事の無責任冷酷発言に驚!感染拡大防止ステッカーの盲点」
動画の方も是非ご覧ください!


編集部より:この記事は東京都議会議員、上田令子氏(江戸川区選出)のブログ2020年9月5日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は上田氏の公式ブログ「お姐が行く!」をご覧ください。