さすが自民党、清々しい総裁選挙だった、と言っていいだろう

自民党Youtube:編集部

菅新総裁が選出された後の安倍総理の挨拶が秀逸であった。

自分の言葉で語れば、安倍総理もしっかり聴衆の心を捉えることが出来る政治家だということが改めて分かった。

7年8か月もの長期にわたる自民党総裁としての地位は決して伊達や酔狂で獲得出来るものではない、ということをしっかり聴衆の脳裏に刻み付けるようないい挨拶だったと思う。

菅さんが総裁に選ばれることは、皆さん承知の上での両院議員総会における投票だったが、菅さんが377票、岸田さんが89票、石破さんが68票という結果はほどほどだった。

菅さんに流れるだろうと予想されていた票の内20票ほどが岸田さんの票に上積みされ、岸田さんが石破さんより20票余り上回った、というのもいい。岸田さんも岸田派の皆さんもそれなりに頑張った、ということだ。

石破さんの得票は、現在の自民党の状況や党員投票を実施しないことにした今回の総裁選の仕組みから言えば、まあ、こんなものだろう。

私から見れば、候補者の中で一番正論を語っておられた総裁選候補ではあるが、現在の自民党の中で安倍政権批判を真正面から展開しても現在の自民党の国会議員の理解と共感を得るのはなかなか難しかっただろうから、そういう状況の中ではよく健闘した、ということになる。

世論がこれからどう変わるか分からないが、世論が自民党の中からの刷新を強く求めるような状況になった時の受け皿になることは間違いない。

敗れはしたが、岸田さんも石破さんもそれなりに得点したと言っていいだろう。

自民党Youtube:編集部

今の自民党は、やはり強かである。
野党の皆さんがこの堅塁を破るのは、実に難しい。

そう思わせるような今日の自民党総裁選だった。

何はともあれ、関係者の皆さん、お疲れ様でした。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年9月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。