この臨時国会の会期は、僅か3日ということなので、組閣が終って所信表明や代表質問だけですぐ国会を閉じることになる。
新閣僚や横滑り閣僚の皆さんに勉強の時間を与えるのは当然のことなので、1か月くらいの時間を置いて再度臨時国会の召集になるのだろうと思っている。
菅内閣には、私と衆議院初当選同期の仲間が5人も入っているので、どうしても菅内閣に対する私の評価が甘くなることは宥恕していただきたい。
それにしても、本物の仕事師を何人も閣内に取り込んでいるのだから、この菅内閣が本気で仕事をしようと思っていることは確かである。
なかなか正直には答えないような印象があるだろうが、殊更に詐術を弄したり、虚偽の事実を撒き散らすような不誠実で虚飾に塗れた内閣にはならないはずである。
口は重いが、嘘は言わないはずである。
真正面からは答えないだろうが、とにかく誠実であろうと努力はするはずである。
しかも、やると言ったらやる、やらないと言ったらやらない、といった一徹者の集まりになるだろうと思っている。
そういう意味での本当の仕事師内閣になる。
さて、それだけの陣容を整えながら、何の仕事も仕上げない内に衆議院の解散・総選挙に踏み切るだろうか。
1年以内には解散・総選挙になることは明らかだが、仕事師の皆さんはいつ衆議院の解散に踏み切るだろうか。
私だったら、次の臨時国会の会期を1か月程度にして、その臨時国会でそれなりの成果を挙げてから徐に話し合い解散に持って行くところだ。従って、次の臨時国会での冒頭解散はなく、10月25日の投票もない。
一番可能性が高いのは、次の臨時国会の会期末に解散し、12月に衆議院選挙を実施する、というスケジュールではないだろうか。多分、公明党もこれなら特に反対しないだろうし、野党の皆さんもそれなりに選挙に臨む態勢が出来ているはずである。
菅仕事師内閣が、本当の仕事をするのは、来年の通常国会になるだろうから、通常国会の始まる前に衆議院の選挙は終えておきたいはずである。
まあ、一部で逆神と綽名されている私の見通しなので、鵜呑みにはされない方がいいとは思うが、ご参考までに…。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2020年9月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。