こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
9月30日は日本時間AM10時より、全世界が注目するアメリカ大統領選挙のテレビ討論会が行われまして、私も同時通訳の生中継で視聴しておりました。
アメリカ大統領選挙・討論会ドキュメント CBS調査「バイデン氏が勝利」48%、トランプ氏は41%
議論の詳細は上記の記事などを参照いただくとして(すごいとっ散らかってた…)、私の印象から申し上げると、バイデン氏も精彩を欠き決して良くなかったけど、トランプ大統領が喋りすぎて自滅して完敗という感じでした。
終了後の調査でも、軒並み「バイデン勝利」と答えた方がトランプ勝利を上回ったようです。
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大統領候補が1VS1で長時間じっくりと討論するテレビ討論会はアメリカ大統領選挙の醍醐味で、ここで歴史上も様々なドラマが生み出されてきました。
現在、全米世論調査ではトランプ大統領の苦戦が報じられており、トランプ大統領としては逆転ができる千載一遇のチャンスです。
事前の下馬評では、ディベートに強いトランプ大統領が有利。高齢で認知症疑惑も取り沙汰されているバイデン氏はズタボロになってしまうのでは?という予測まで囁かれていました。
ところがフタを開けてみれば、上記の通り。敗因は「ディベートに強い」と思われていたトランプ大統領が喋りすぎたことに尽きると思います。
まあ司会者を敵に回して二人に対してひたすら喋っていたというのもあるんですが(汗)、司会者に敵対的に接したことも含めて戦略ミスだったのでしょう。
バイデン氏の発言中に割り込む場面も多々見られ、視聴する側としてもストレスが溜まる一方。「史上最低のテレビ討論会」との酷評も出る始末。
おそらく正しい戦略としては、発言が不安定なバイデン氏にもっともっと喋られて、オウンゴールをさせるべきだったと思います。自らはあまり喋らず、質問攻めにするくらいでも良かったのかもしれません。
おそらくトランプ大統領の性格的にもそういうのはできなかったんでしょうし、優秀なブレーンは何人もついていたはずなのですが、改めてディベートの難しさというのを感じた討論会でした。
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バイデンはこの本の中で指摘した幾つかのトラップをうまく潜り抜けた模様。それに対して、トランプは相変わらず自らのキャンペーンのブランディングが不完全。:
2020年大統領選挙後の世界と日本 “トランプ or バイデン" アメリカの選択 渡瀬 裕哉 https://t.co/NKvbDlnUf4 @amazonJPより
— ワタセユウヤ #シンプルな税金へ (@yuyawatase) September 30, 2020
トランプ逆転は、オクトーバー・サプライズ、つまりオバマゲートが炸裂するか否かにだけになってきたな。
— ワタセユウヤ #シンプルな税金へ (@yuyawatase) September 30, 2020
テレビ討論会はあと2回残されているとはいえ、トランプ大統領はかなり苦しい立場に追い込まれました。
渡瀬さんの指摘する通り、もはや大きいスキャンダルが民主党サイドに炸裂しなければ、逆転は難しいのかもしれません。。
とはいえ、選挙戦は水物。最後の最後まで結果はわからない。
日本にも多大な影響がある米大統領選挙、引き続き注目をしていきたいと思います。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2020年9月30日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。