「できる人」より「いい人」と付き合った方が長期ではうまくいく

ビジネスを長期で続けていく上では、誰と付き合うか、そして誰と付き合わないかが、とても大切です。

(写真AC:編集部)

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しかし、難しいのは、最初は付き合っても良いと思っていた人が、途中から付き合ってはいけない人に変わってしまうことが意外に多いことです。

数年前、とある新興国で不動産を紹介してくれた現地の日本人は、メガバンク出身の切れ者で、物件の購入と管理を安心して任せていました。

ところが、数年後に社内が分裂騒ぎとなり、その後は傷害事件を起こすなど、トラブルが頻発。最後は先方から一方的に連絡を絶ってきました。

お会いした当初とのあまりの変わりように、何ともガッカリですが、この展開はさすがに予想する事は出来ませんでした。

この経験から学んだことは「人の心は変わる」と言う現実です。

もちろんずっと同じ様に信頼続けられる人もいますが、環境が変わったり本人の気持ちが変わることで豹変する人も少なくは無いのです。

こうなってくると誰を信じて良いのか本当にわからなくなりますが、大切なのは仕事が「できる人」ではなく「いい人」と付き合うことだと思っています。

仕事の出来る出来ないは時代や環境によって変わってきます。でも「いい人」であることは時代や環境に関係ないからです。仕事で実績を出している人よりも、不器用だけど、相手のことを考えて一生懸命やってくれる人と付き合うようにする。その方が、後悔することが少ないように思います。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年10月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。