セルフレジを入れて欲しいお店、入れて欲しくないお店

コンビニエンスストアにセルフレジがあれば、なるべく使うようにしています。対面のレジだと「Tポイントは?」「レジ袋は必要ですか?」「レジ袋は大きさはどうしますか?」などとあれこれ聞かれて、毎回答えるのが面倒だからです。

私がランチで愛用しているサラダ専門店クリスプ・サラダワークス赤坂アークヒルズ店も、今週からタッチパネル注文に変更になりました(写真)。

これまでは、店頭でサラダを作るスタッフに口頭で伝えていたのが、セルフレジのようにタッチパネルを操作して、自分で注文をカスタマイズする方式になったのです。

これは、一見便利なように見えますが、頻繁に利用するリピーターにとっては、サービスの改悪になってしまいます。

私の注文は、いつも固定で「カルメックス、クルトンをゆで卵に変更、レモンタヒニドレッシングに変更して混ぜて、野菜のカットは粗め、カットレモン添え」です。

毎日のように来店しているので、スタッフに顔を覚えてもらえているので、何も言わなくても、勝手にカスタマイズをして注文が完了していました。

今週からは、上記の設定をタッチパネルで入力しなければなりません。野菜のカット粗めという設定は、パネルには無いので、これだけは口頭で伝えなければなりません。なんとも面倒になったものです。

タッチパネルの導入で、お店側の省力化が進むかと思いきや、パネルの使い方を教えるスタッフが1人追加され、省力化と言うより人件費が増加しているように見えました(いずれ落ち着けば、問題なくタッチパネルで注文するようになるのでしょうが)。

牛丼チェーンでも、松屋やすき家は、自動販売機で注文ですがが、吉野家はスタッフが対面で注文を受けています。

カスタマイズの必要のないコンビニはセルフレジを推進して欲しいと思いますが、クリスプ・サラダワークスには、吉野家と同じ対面注文を続けて欲しい。これは、単なる常連客のわがままでしょうか?


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年12月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。