直前まで決まらない委員会日程。続・公務員の働き方改革には、政治家の意識改革が必要不可欠

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

昨日、官僚は議員の前でPCも開けない旨の記事を書いたところ、大きな反響がありました。

議員の前でPCを開けない官僚。公務員の働き方改革には、政治家の意識改革が必要不可欠

そして今日も今日とて、やはり理不尽を感じる事態に改めて直面…

こちらはPC使用のことより一般的・有名な話ですが、とにかく国会は質疑日程がなかなか決まりません。

地方議会はもうかなり先の方までスケジュールがばっちり決まっていて、イレギュラーもあるけれど、議員も答弁側も余裕をもって準備ができるわけですが、国会はまったく無理。

Tweetをした通り、今週も木曜日にある委員会の閉会中審査が協議されているものの、月曜日現在で本当に行われるかは不透明な状況。

もちろん、議員も官僚もある程度の準備は進めておくものの、やはり本決まりしないと質問通告を含めて大きく動き出すことは不可能です。

こんな状態なので、「質問日の前々日までに通告」という与野党の取り決めは完全に形骸化し、維新は前日の正午までという独自ルールに則って通告書のネット公開までしていますが、それでもなかなかハードなスケジュールになっているわけですね。

参考過去記事:
地方議会の野党→審議を求める、国会の野党→審議を拒否して寝る。

過去に何度かブログで取り上げたように、とにかく審議を先延ばすインセンティブが働く国会運営においては、この日程闘争を根本から変えることはかなり困難なことは確かです。

しかしそれならば、まずは「3日前までに確定できなかった委員会は開催しない」などのルールを次善策として講じることを、そろそろ与野党とともに真剣に考えるべき時が来ているのではないでしょうか。

木曜日の委員会の件は、さすがに本日には決着がつくでしょうから、決まり次第できるだけ速やかに質問通告ができるよう、レクチャーなどの実施も含めて準備を進めておく次第です。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ 2020年12月7日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。