正副大統領、アメリカ人デザイナーでバイアメリカンを強調?

2021年01月22日 06:00

第46代大統領就任式のテーマは「米国の団結(America United)」でした。

言葉通り、少なくとも正副大統領はファッションでも連帯感を表明していたものです。

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カバー写真:CSPAN

 

バイデン大統領が着用した濃紺のスーツとコートはラルフ・ローレン製で、カマラ・ハリス副大統領の夫で米国初のセカンドハズバンドとなるダグラス・エムホフ氏も、同様でした。ちなみに2017年、ジャクリーヌ・ケネディ氏を彷彿とさせるパウダー・ブルーのスーツで魅了したメラニア夫人もラルフ・ローレンをチョイスしていたんですよね。

就任式で「ドクター・ジル・バイデン」と呼ばれたバイデン氏の奥様は、ツイードのコートとドレスを鮮やかなオーシャンブルーで統一させ登場しました。アレクサンドラ・オニール氏が2017年に立ち上げたブランド“マーカリアン”の逸品です。同ブランドには、ドラマ「スキャンダル」で主役を務めたケリー・ワシントン、映画「ジュラシック・パーク」のローラ・ダーンなどのセレブ顧客を抱えます。

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画像:団結を掲げるバイデン夫婦は、民主党カラーの青系でマッチ。(出所:NBC News/Twitter)

米国で女性としてだけでなく黒人系、アジア系で初の副大統領に就任したカマラ・ハリス氏は、共和党カラーの赤と民主党カラーの青を混ぜて作る色、紫で晴れの日を迎えました。デザイナーは新進気鋭の黒人系でルイジアナ州バトンルージュ出身のクリストファー・ジョン・ロジャーズと、同じく黒人系でサウスカロライナ出身のセルジオ・ハドソンでした。ミシェル夫人も、セルジオ・ハドソンのジャンプスーツを着用していたことでも知られています。

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ロイヤルな紫に黒のマスクを合わせ、シックな趣き。(出所:Time/Twitter)

正副大統領が夫婦そろってアメリカ人デザイナーの装いを選んだのは、バイ・アメリカンを強化する決意の表れだったのでしょうか?

ファッションと言えばハリス氏の場合、美術館勤務の米国人女性ファンがkamalaharriscloset.comなんてブログを立ち上げ、検事時代からワードローブの変遷を遡って紹介するほど、注目されています。そのハリス氏が愛用するアイテムこそ、真珠です。真珠は黒人女性学生向けの社交組織アルファ・カッパ・アルファの象徴で、彼女自身よく身に着けていらっしゃいますよね。

ハリス氏の姿を見て、アメリカ人女性のホープ・アロアイ氏はフェイスブックで初の女性副大統領の就任を歓迎すべく真珠の着用を呼び掛けるキャンペーンを展開、賛同者は1月20日時点で45万人を超えるほど成長しました。真珠と言えばピンクのほかグレー、グリーン、そしてブラックと様々な色味がある通り多様性の象徴でもあります。しかもアコヤ貝は無理やりこじ開けられ異物を混入され、光り輝く真珠を作り出す。自身の経験を重ね、真珠を手に取る方も多いのではないでしょうか。

ハリス氏を象徴するもう一つのスタイルこそ、颯爽としたパンツスーツです。

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(出所:New York Post/Twitter)

特に白のパンツスーツは婦人参政権論者を表すとされ、トランプ前大統領時代の一般教書演説でも民主党女性議員が白で統一して話題になりました。

ファッション誌もハリス氏を取り上げ、ヴォーグ英国版はハリス氏のパンツスーツを「パワー・ファッション(着こなしで有能にみせる技)に変革を与える」と指摘、エル・マガジンも「真珠とパンツスーツでパワフルに魅せる」と称賛しています。

ハリス氏は米国政治だけでなく、ファッションのトレンドすら変える勢いです。仮に米国で大流行するならば、日本にも上陸するのでしょうか?。少なくともヒールを着用する女性は減りましたが、在宅勤務の浸透でスーツを着用する機会は失われつつありますよね・・。


編集部より:この記事は安田佐和子氏のブログ「MY BIG APPLE – NEW YORK –」2021年1月20日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はMY BIG APPLE – NEW YORK –をご覧ください。

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