こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)
無所属 東京みらい おくざわ高広です。
さて、今日は現職都議がみる千代田区長選【政策編】です。
【争点編】【候補者紹介編】を見てからお読みいただくのをおススメします。
また、選挙公報を読むときのポイントについて、知事選の時に書いているので、あわせてご覧ください!
では、まいりましょう!
※候補者名をクリックするとHPにとびます。
1.いがらし朝青候補(日本維新の会推薦・日本共産党自主支援)
≪キャッチフレーズ≫
「対立から対話へ しがらみのない区政へ」
≪メッセージ≫
「身を切る改革 報酬50%カット」
≪政策≫
①全区民に無料でPCR検査
②区長と直接つながるLINE開設
③デジタルで行政手続きを簡略化
≪おくざわ所感≫
全区民にPCR検査を実施するというのは、確かに住民にとっての安心要素にはなるのかもしれませんが、圧倒的に昼間人口が多い、つまり外から入ってくる人が多い中では、感染拡大防止効果や経済を動かす効果はいかほどかとやや疑問が残ります。
また、LINE開設やデジタル化はあくまでも手法なので、それによってどのような未来が開けるのか気になるところ、と思ってHPを見ると、
01.老若男女誰もがワクワク参加できるまちづくり!02.世界で一番女性が輝ける街へ!03.誰もがツナガリを感じられる街へ!04.歴史と物語を尊重した街!05.誰もが自由に表現できる文化・芸術にあふれた街へ!
といったビジョンが示されていました。選挙戦では、いがらし候補が実現したいビジョンを大いに語っていただきたいと思う次第です。
2.はやお恭一候補(自民党・公明党推薦)
≪キャッチフレーズ≫
「区政の信頼を取り戻す」
≪メッセージ≫
「つなぐ。つなげる。」
≪政策≫※具体化されている部分を切り出しました。
①基金を活用した新型コロナ対策
②昼間人口をふまえた地域力・防災力
③18歳までの医療費やインフルエンザ予防接種、歯科検診等無料化
≪おくざわ所感≫
信頼を取り戻す、自民党・公明党推薦に特化しており、具体的な政策やビジョンが乏しく、様々な方面に配慮した結果、漠然とした内容になってしまったのかなという印象です。
HPを見てみると、小学校ごとに改修計画を動画で作成するなど細かなところまで見ている様子も伺えるので、それをどのように伝えていくのかがポイントになるでしょうか。
3.ひぐちたかあき候補(都民ファーストの会・連合東京推薦)
≪キャッチフレーズ≫
「コロナに克ち、千代田の新時代へ!」
≪メッセージ≫
「区民に寄り添い、改革を断行する覚悟です」
≪政策≫
①小池知事とともにコロナ対策
②子育てしやすさ、介護しやすさ日本一
③環境・文化・スポーツで豊かな暮らしを
≪その他≫
・区長報酬2割カット ・多選自粛(3期まで)
≪おくざわ所感≫
これまでも都議会で取り上げてきた政策が中心であり、小池知事とともに進めるという点において具体化のイメージもできているという印象です。
一方で、千代田区ならではの「改革」とは何を指すのかが語られておらず、物足りなさを感じる部分も。小池知事が退任した先も任せられると思われるような意志の強さを見たいところです。
4.宮田ともき候補
≪政策≫
①コロナ対策店を推奨、公開
②区長、区議会議員、区役所職員の給与削減し、住民税減税
③幼稚園、保育園を統合し、こども園に
④起業しやすいまちへ
≪おくざわ所感≫
よく調べているなというところと思い付きのようなところがミックスされていますが、HPを読んでみると理解できる部分も。
給与の削減と住民税減税については財源も含めて検討されており、検討の余地があるのではないか、起業しやすいという部分では、基金を活用して千代田区自身が金融機関になってしまおうという大胆な発想は他の候補者にはない特色です。
いや~、それにしても、この少ない紙面に自分の想いや政策をどのように表現するのか、難しいですね~!学ぶところばかりです!
ただ、正直言って、これだけ見ても分からないという方がほとんどだと思います。そんな方におススメなのは、
なんと!政策の比較も作成されていたので、これだけでも是非ご覧いただきたい内容です!
日本の選挙は候補者の比較がしにくいと感じるものですが、青年会議所の討論会は公正に比較ができる素晴らしい取組だと思っています。候補者同士での質疑応答などもあり、実力が試される場にもなります。
是非ご覧ください!
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編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2021年1月27 日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログをご覧ください。