シングルモルトウイスキーにも「惚れてまうやろーっ!」

ここ数年、世界的なウイスキーブームになっているようです。昨年、330万円で抽選販売(限定100本、私も抽選に参加しましたが・・・)されたシングルモルトウイスキー「山崎 55年」は、香港で開かれたオークションで620万香港ドル(約8515万円)で落札されたそうです。今や、マーケット価格は1億円を超えると言われています。

病院の消毒の香りがするようなシングルモルトは以前から好きでしたが、最近知り合いの方に紹介されて、シングルモルトの専門家の方に珍しい銘柄を試飲させてもらう機会がありました(写真)。

その中の1本が、シングルモルトならではのヨード香と後からやってくるトロピカルフルーツのような甘い香りのバランスが素晴らしく、すっかり虜になってしまいました。1本3万円以上する高額なウイスキーですが、考えていみるとウイスキーはワインよりもリーズナブルです。

ワインは、その日のうちに1本空けてしまうのがほとんどです。それに対して、ウイスキーはボトルで少しずつ飲んでいけば、長期で楽しむことができます。ワインのように開けてしまってからも品質の劣化が無く、逆に量が減ってくると味わいが変化して、それがまた新しい味わいの発見になるそうです。

ボトル1本の価格が同じだとしたら、シングルモルトの方が圧倒的に安いと言えます。

また保管方法もワインはセラーで厳重な温度管理が必要ですが、ウイスキーは常温でも問題ないということで、長期保存による品質の劣化リスクも小さいと言えます。

私がワインを飲み始めたのは、1990年代前半にワインバーでブルゴーニュワインの香りにすっかり魅了されたことがきっかけです。マニアックにワインの知識を持っている訳ではありませんが、自分の好みのワインを買い集め、ついにはワインバーまでオープンしてしまいました。

今回はワインではなくシングルモルトに「惚れてまうやろー」になってしまった訳ですが、ウイスキーバーをオープンさせるといった、無謀なことはせずに、まずは自分の好きな銘柄をコツコツと集めていくつもりです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年2月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。