森喜朗氏は「劣化」ではなく、30年以上前から不肖の生徒だった!

2021年02月06日 06:01

日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議員会での「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」という森氏の発言が女性蔑視だとして、国内外で反感をかっています。

森喜朗会長(官邸サイトより)

しかし、森氏の問題発言は今に始まったことではありません。

「日本は天皇を中心としている神の国である」(2000年)

「(選挙で投票先を決めていない人は)関心がないといって寝てしまってくれればいい」(2000年)

「子どもを1人もつくらない女性を税金で面倒をみるのはおかしい」(2003年)

「女の人だなあ。やっぱり(視野が)狭いなあ」(2007年)

などなど…

一般的に高齢になると、脳の前頭前野の機能が弱くなり、場に相応しくない話をする、同じ話を繰り返す、思いついたことを考えることなく言葉にするなど、自制心が効かなくなります。

おやじギャグも同じ現象です。頭にふっと浮かんだことを言わずにおられないのです。

しかし、森氏に限っては、加齢に伴って劣化した、とか、老害とかの話ではないかもしれない。

実は、今を遡ること30数年前、私の大学の卒業式に森氏が来賓として来られました。森氏は同じ早稲田大学商学部の大先輩です。

しかし、その祝辞の内容が問題でした。

何を思ったか、大学時代のカンニング体験を自慢気に語ったのです。おそらく、「来賓の堅苦しい祝辞など学生は聞きたくないだろ」と思ったのでしょう。きっと、悪気はないのです。

8年前には、森氏と一緒に、ビル・ゲイツ氏とのミーティングに出席するためアメリカに視察旅行に行きました。

近くで付き合うと、気さくで良い人でした。サービス精神が旺盛で、いつも目の前の人に受けるであろうことを言うことが習性になっているのでしょう。

ビルゲイツの左が森氏、右が著書、その右が中川秀直自民党元幹事長(一部加工しています)

この「サービス精神」は、おそらく選挙では支持者に効くのでしょう。

しかし、もっと広く、リーダーとして、この資質はどうでしょうか?

私はリーダー育成を生業にしていますが、リーダーは自分の支持者以外の人も惹きつけなくてはいけません。

自分の支持者とは違う価値観をもった人も魅了するには、何を語り、何を語らぬべきか。

また、言葉だけでない。どういう表情や態度・口調で自己を表現すべきか。

私の友人あり、自己表現についての師匠でもあるパフォーマンス心理学の大家:佐藤綾子博士は、数多くの政治家に自己表現の指導をしています。

歴代の首相も佐藤氏の指導を受けているのです。

その最初のきっかけになったのが、佐藤氏の本を読んだ当時の中曽根総理からの依頼です。「ウチの人間の自己表現を鍛えてやってくれ」と直接の依頼を受けたそうです。

そして、佐藤氏の指導を受けた自民党の最初の人物こそが、件の森氏だったのです。あれから何十年、佐藤氏からの指導を継続せず、また、実践してこなかったのは、実に残念です。

不肖の生徒と言わざるを得ません。

これからのリーダーは、パフォーマンス心理学による自己表現を鍛えた方が良い。言語と非言語の両方を鍛えるのです。

5月開講の「アゴラ・サーバントリーダーシップ・ビジネススクール」(ASBS)では、佐藤氏の直接の指導も受けられます。

プログラムを通じて得られるスキルの紹介

  • 1 多様なものの見方ができるようになる
  • 2 意思決定における判断・決断の自分軸を持つ
  • 3 持論を形成し、ビジョンを持つ
  • 4 人と組織を動かす人間力と経営力を身につける
  • 5 日本社会を動かす志のネットワークを構築する

 

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リーダーシップ教育コンサルタント、日本サーバントリーダーシップ理事長、株式会社レアリゼ 代表取締役、アゴラ出版道場2期生

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