立憲民主が選挙目当てで共産にすり寄る自己保身?国会審議の質問時間はどう決まるのか

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

本日は衆議院予算委員会、維新からは破壊力No1.足立康史代議士が質疑に立ちました。

(私もワクチン接種部分のパネル作成で協力。動画などぜひご覧ください!)

衆院予算委員会で質問に立つ足立議員(衆議院インターネット審議中継より)

その反響は凄まじく、一時期はヤフー検索やTwitterトレンドの上位にランクインしていました…!

ということで、まずはもっとも話題になったこちらから。

維新・足立氏、国民より短い質問時間に不満 立民・辻元氏に矛先

現在の衆議院での議席は

共産党 12
維新 11
国民 10

と拮抗しながらも、維新が国民民主党より1議席多く、質問時間の割当は同じか維新を少しだけ多くするのが道理です。


ところが本日の予算委員会では、維新44分で国民は45分。1分の違いくらいなんだと思われるかもしれませんが、あからさまに維新に対する嫌がらせをし、友党を優遇しているわけですね。

これは国民民主党に対してだけではなく、共産党の持ち時間を大幅に増やすという配慮も頻繁に行われています。議席数の差はわずか1なのに、質問時間は維新の1.5倍~2倍程度になることも…

選挙の結果・民意によって各党は議席数を得ているわけですから、これが「何らかの意図(というか立憲民主党の意図)」によって捻じ曲げられているのは民主主義の理念を踏みにじる暴挙ではないでしょうか。

そもそもどうやって(予算)委員会の質問時間割り当てが決まるのかを簡単に解説しますと、法律などで明確に決まっているわけではなく、議院運営委員会の協議によって決まります。

おおむね全体時間を「与党2:野党8」でまず分けることが慣習として決まっており、その野党分の割り当ては、主に野党筆頭(野党第一党=現在は立憲)が差配することになっています。

二元代表制である地方議会の場合、ストレートに議席数に応じて持ち時間を振り分けることが多いのですが、議院内閣制である国会の場合、事前に政府と協議を済ませている与党の持ち時間が多くなりすぎないように、「先人の知恵」が残っているわけですね。

でまあ与野党の持ち時間配分はそれで良いんですが、野党内の配分がフェアではないというのが前段の話。

産経新聞の記事に、

立民幹部は「国民は首相指名選挙で(立民の枝野幸男代表に)入れてくれた。維新ももっと共闘してくれれば」と皮肉交じりに語った。

というコメントが掲載されていますが、とんでもないことです。

「自分たちに協力すれば、質問時間を多く分けてやるぞ」という横柄な姿勢であり、裏返せば「質問時間を多く割り振るから、我々に協力してね」ということでもあります。

これでは足立議員が指摘をした通り、「立憲民主党は選挙で共産党の票が欲しいから質問時間を多く割り振っている」と捉えられても仕方ありません。

選挙目当ての歪んだ野合は、国会審議の公平性まで侵食しています。

この対応に、論理的正当性のある主張を立憲民主党側から聞いたことはありません。

単なる嫌がらせや、選挙などの協力目当ての媚び・圧力ではないというのなら、ぜひロジカルな反論をお待ちしております。

我々としては引き続き、この是正を強く求めていく所存です。

盛りだくさんの質疑内容のご紹介は明日以降に追って。

(ワクチン部分は動画で解説しました)

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年2月5日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。