こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
日曜日なので少し軽めの話題を。
音声SNSアプリ「Clubhouse」が突然に世間を席巻してから約1週間。
周りのインフルエンサーたちがこぞって参戦する流れに巻き込まれ、私も政治家としては比較的早い時期に触れることができました。
他党の若手議員とも日々コラボしてroomを作り、メディアにも取り上げていただきありがたい限り。
…なんですが!
まったくこの存在や、楽しんで使っている方々に物申す意図はないものの、私は直感的に「一時のブームが去ったら、かなり下火になるんじゃないかなあ…」と思っています。
私の直感は驚くほど当たらないので気にしなくて良いんですけど、以下に私がそう感じた理由をつらつらとメモ書きしておきます。
リア充・パリピ感が強すぎて引け目を感じる
当たり前っちゃ当たり前ですが、会話・言葉ひとつで場を切り盛りしていくわけなので、圧倒的なコミュ力モンスターたちの巣窟になりがちです(もちろん深いテーマで交流するroomなど例外はあり)。
今でこそ陽キャと認定されている私ですが、中高と青春時代を生粋の童…いや陰キャとして過ごしてきた身としては、なんだかあの時代を思い出してしまい気後れスパークです。
そう、スクールカースト上位の人たちが楽しそうに話している姿を、遠くから羨望の眼差しで眺めていたあの感じ…!
幸い私は政治・社会関係のroomにお邪魔するとスピーカーに引っ張ってもらえることが多いんですけど、なんですかね、どうしてもあの時代のクラスルーム感を感じてしまうのですよ。
ずばりコンプレックスってやつですね。
「音声」だけは気軽な反面、ラクをし過ぎな気がする
音声だけ、ログは残らない。とっても気軽です。ほんとお手軽!
でもこれって、ラクをしすぎている・易きに流されている気がするんですよね。気のせいですかそうですか。
私は生粋のテキスト系のブロガーでして、文章というのは書くのに手間も暇もかけてナンボ。下手なことを残せば将来も掘り起こされて炎上するから、内容や表現にも気を使う。
YouTubeも映像はごまかせないから、身なりをきちんと整えたり、悪印象を持たれないように表情や仕草にも工夫をする。
一方でClubhouseの気軽さといったら…!
なんか、これに慣れてしまうと情報発信で努力をしないようになってしまう・お手軽にやった気分になってしまう気がするです。
それは良くないと、ブロガーとしての本能が私に語りかけてくる…!
音声はなんだかんだで時と場所を選ぶ
上記にお手軽・気軽と書きながらいきなり否定になりますが、音が出るというのはけっこうシチュエーションを選びます。
我が家のように狭く書斎もないような間取りのマンションだと、子どもが寝静まった後にできる環境がない!
こないだは脱衣所にスマホを持ち込んでやってましたが、そこまでするともはやお手軽なSNSではない(苦笑)。
あとメッセージ機能が一切ないので、会話が盛り上がっているときに中座しづらいですよね。それで寝不足になっている人、案外多い気がする。
(現時点では)けっこう排他的なSNSである
いま流行りの「#Clubhouse」を考える上で、絶対に忘れてはいけない視点。
https://note.com/h_ototake/n/nd70abcd6ebd6
乙武さんが上記noteでストレートに触れていたように、聴覚障害者の方は利用できないSNS・アプリです。
また招待制であり、アンドロイドユーザーが参加できないということもあり、全員に門戸が開かれていない場で(特に政治家などが)公益性の高い情報を発信するってどうなの?というご批判は当然にあると思います。
もちろんどんな情報発信手段であっても完全なものはなく、要はバランスの問題だと思うのですが、こうした点も含めて現在のClubhouseはまだ特権階級みたいなところがあって、万人受けしづらい面があるのではないかと感じています。
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以上、寝る前の勢いで色々と書いてみたところ、これClubhouseが流行らない理由じゃなくて私が苦手な理由ですね?!
根が陰キャでテキスト系ブロガーの私にとって結構とっつきにくい存在ではあるんですが、でもきちんと楽しんでますし、これからも無理くり登場しますので、Clubhouseにいる皆様はよかったら絡んで下さいませ。
ちなみに私はYouTubeも絶対にそんな流行らないだろうと思って後発組になった口なので、こういう読みは本当に当たりません!
来年あたりにclubhouseが国民的SNSになっている可能性もあるので、戦々恐々としながらキャッチアップしていきたいと思います。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年2月6日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。