こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
今晩はGO三浦さんの仕切りで、Clubhouse内で若手国会議員による突っ込んだトークが行われまして。
三浦氏による「(国会議員は)歯に衣を着せているどころか、ダウンジャケットを着ている」という名言が飛び出し、ラストは石川香織議員が〇〇の色にまで言及するなど謎の盛り上がりを見せました…。
さて、本日のブログはその場でも話題になった「日程闘争」「審議拒否」について。
今日の予算委員会では、今年初となる一部野党による退席・審議拒否が炸裂しました。
衆院予算委 菅首相長男の接待報道めぐる答弁で野党側一時退席
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210208/amp/k10012855901000.html
これにより1時間半の時間が浪費され、その間、多忙な閣僚や官僚の皆さんは部屋の内外に張り付き状態に…。
野党の方々が退席理由とされている委員長の態度にも(理事から申し入れがあるのに、時計を止めなかった等)、問題は確かにあったと思います。
思いますがっ!
やはり「退席」「審議拒否」というのは最終最後の手段であって、こうも国会では頻発するのは地方議会出身者としては理解不能な領域です。
そう、地方議会では滅多に途中退席・審議拒否など起きません。都議会では多少ありましたけども、年1回あるかないかというレベル。
そりゃあ都議会でも都庁側の答弁が不誠実・委員長(だいたいは自民党)の差配が不公平など問題はいくらでもありましたが、その度に退席・審議拒否などしていたら話にならない・関係各所の負担が大きすぎるからです。
ではなぜ、国会では毎週・毎月のようにこうした事案が発生してしまうのか。
それはずばり、「目立つから」「ニュースになるから」「一部支持者が喜ぶから」というしょうもない理由でしかありません(と私は思います)。
※もう一つ「日程闘争」の場合もあるのですが、それは過去ブログで解説しました。
【参考過去記事】
地方議会の野党→審議を求める、国会の野党→審議を拒否して寝る。
実際、今回もまんまとNHKウェブや新聞報道になっており、一部野党としては「やってる感」が出ます。そんなことがいちいちニュースにならない地方議会では、無駄だからやりません。
これが自己都合のパフォーマンスに過ぎない何よりの裏付けとして、テレビ生中継が入っている時は滅多に退席したりしません。自分たちの貴重な露出・出番がむしろ減りますからね。
今日はテレビ中継がないから暴れておこうかと、そういうレベルで行動している一部野党の思考回路には本当に幻滅するばかりです。
「審議拒否はしない」と玉木代表が宣言していた国民民主党までどうして同調して退席しているんでしょうか…。
■
もちろん、総務省官僚による違法接待などは問題であり、その追及は追及として適切な場で行うべきですし、委員長の対応改善も必要です。
しかしそれは、審議拒否というパフォーマンスを伴わなくてもできることではないでしょうか。
審議拒否に同調しないと「与党の補完勢力だ!」という的外れな批判も飛んできますが、いたずらに・駄々っ子のように振る舞い反対することが野党の役割ではないはずです。
今国会でも我々は退席・審議拒否には同調しないという姿勢を貫きながら、建設的な議論に臨んでまいりたいと思います。
(動画でも解説しました)それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年2月8日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。