夕方まで仕事をして、19時過ぎからスタッフと食事に出かけることになりました。東京は緊急事態宣言下で、ほとんどの店は20時で閉店です。
そこで、新宿にある20時以降も営業している焼き鳥店に入りました。店内は満席で、次々とお客様が入ってきます。20時を過ぎると、更に大量の来店客が押し寄せ、帰り際にもお店の外に待ち行列ができていました。
長谷川耕造社長の決断で、20時以降も営業することを決めたことが話題になっているグローバルダイニングの2月の売上高は、前年同月比で23%も増えたそうです。営業していない他店から顧客が流れ込んだことで、売り上げを押し上げました。
私のように自炊をしない外食100%生活の場合、20時を過ぎてしまうと、食事をする方法がコンビニのお弁当やお惣菜くらいしか無くなってしまいます。数少ない営業しているお店に利用者が殺到し、このような状況を出してしまっているのです。
緊急事態宣言特需で繁盛しているお店もあれば、何も無かったかのように淡々と満席営業を続けているお店もあります。それは高級寿司店です。
コロナウィルス感染拡大とは全く無縁に、満席で予約が取れないお店がたくさんあります。キャンセルが出ても、すぐに別の予約が入って常にフル回転。中には、予約が半年先、1年先まで一杯というところも珍しくありません。
このような繁盛店がある一方で、経営に苦しんでいる飲食店も数多くあります。
さらに、営業していないのに毎日6万円の協力金で平常時よりも潤っている「ズルい飲食店」も存在します。
どの程度の効果があるかの検証も無く、何となく世論に押されて延長された緊急事態宣言とそれに伴う20時以降の飲食店の営業自粛要請。
東京でも、緊急事態宣言がようやく解除される方向に向かうようですが、コロナウィルス感染拡大の抑制にどの程度の効果があっただけではなく、経済へのダメージや自殺者の増加といった面も合わせて、やるべきだったのかどうかしっかり検証して欲しいと思います。
編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年3月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。