今週のつぶやき:佐々木宏氏の品のなさなど

岡本 裕明

佐々木宏氏もなんであんなアホなことを口走ったのか、酒に酔っていても言わない内容だと思います。「これが日本のおやじのレベル」というレッテルを貼られるのが怖いです。昔から耳につくのがある程度の年齢になった方々の言葉遣いの品のなさでしょうか?命令口調、上から目線、大声、暴言、頑固…なんでそんなに偉そうにするのか、私にはわかりません。下手に出ろとは言いませんが、普通にしゃべりましょうよ、普通に。私も年齢的にその仲間入りをするのにこの状況は勘弁願いたいです。

では今週のつぶやきをお送りします。

株式市場は熱さまし

phongphan5922/iStock

日米の金融当局の定期会合という重要イベントが終わった今の時点でチャートを眺めると日経平均はしばらく新高値のきっかけをつかめないかもしれません。アメリカも同様で調整期に入っています。以前から何度か指摘しているように深くはないと思いますし、日経平均とナスダックは時を同じくして2月半ばから調整期に入っていて既にひと月経っていますのでここからの深押しはファンダメンタルズから見るとないとは思っています。

原油もこの1週間ずるずると下げ木曜にドーンと下げたのが市場全体に効いています。全体的に上がり過ぎたものを調整するという流れかとみています。また北米の金融株も堅調だったのにFRBが銀行の資本規制緩和の延長をしないとしたことでこちらも厳しい状況です。四面楚歌とまでは言いませんが、こういう時は年に何度かあるものでこういう時はじっとしているに限ります。

ただ日本でも日銀の発表を受けて投資の目線がTOPIXにシフトしたし、アメリカではナスダック銘柄に多いグロース株からバリュー株にシフトしたように同じところにいても魚は釣れません。世の中の動きに合わせて機敏に釣り場所を変えていくことは重要です。特にナスダックと10年物の国債の利回りの逆相関性は明白ですからこれを参考にしたらよいのではないかと思います。

終わりなき個人情報漏洩問題

LINEの個人情報が中国の委託業者から見える事態になっていたことが問題になっています。大事にならなかった問題ながら「重要な事態」と捉えたことには意味があります。特に中国は企業=国家ぐらいのものですから本件がセンシティブになるのもうなずけます。

しかし、我々が情報に対してどの程度しっかり認識しているのか、これははなはだ疑問でプロがその気になれば情報は抜き取れるものであります。例えばクラウド上に上げた情報の所有権は誰のものか、といえばクラウド事業者のものです。それを見られているかもしれないし、価値がない情報でスルーされているかもしれないし、単にビックデータで活用しているだけかもしれません。

では自分のパソコンにデータを仕舞っておくのが得策か、といえばそれも限界があるし、パソコンが壊れたり無くしたらアウトです。外部記憶装置を使うなどの手もありますが、そもそもどこまでセンシティブになるべきか、情報内容により使い分けるべきしょう。私がスマホに銀行のアプリを入れないのはスマホを無くした時、盗まれたときのリスクがあるからです。日本はスパイにとって天国とされます。あまりにも情報がたくさんあってより取り見取りなのでたまたま引っかかったら運が悪かったということかもしれません。このいたちごっこは止まらないわけで漏れることもあるという前提に立つべきかもしれません。

バイデン政権100日の成績表

ホワイトハウス公式サイトより:編集部

まだ気が早いかもしれませんが、バイデン政権発足の1月20日から100日経つとハネムーン期間が終わり、メディアも政権へのコメントを表立って行うようになります。その為、それまでに公約をなるべく進めると共に政権への批判をかわすよう対策を取らねばなりません。

100日プランにはワクチン1億人接種、経済刺激策、WHO脱退の撤回、気候問題への取り組みなどがあると思いますが、それらの合格点は取れるとみています。ただ、案外、ネックになるのが中国との対立問題、および、不法移民の問題になるかもしれません。中国との関係は膠着というより水と油のような状態に陥りそうで、このままでいけば経済のブロック化を推し進めてしまいそうな気がします。

それとここにきてアメリカとメキシコの国境に集まる中南米からの不法移民、特に未成年者が急増しているとの報道にバイデン政権が人権擁護からそれを緩めにすれば欧州と同じ不法移民問題が噴出するのが目に見えており、場合によってはバイデン政権の命取りにすらなります。特にアメリカ南部に保守派が多いことを考えると少しメリハリをつけないと厳しい評価が出ないとも限りません。100日まではまだひと月以上ありますが、世間はそろそろそのあたりに着目し始めるでしょう。

後記

文春オンラインで二階幹事長が女性首相の誕生についてどう考えるか、との質問に「それを支える体制が女性議員の側に整っているかだ」と述べ、横にいた野田聖子氏が固まったと報じています。これ、急所を突いた鋭い指摘だと思っています。「ガラスの天井」がなぜあるのか、それは案外、社会学や心理学的に女性の行動とグルーピングという視点で見ると案外わかりやすい明白な答えがそこにあります。小池さん人気が横に広がらないのもこの辺りなのでしょう。女性の時代を本格推進するならこれは研究の価値が大いにあると思います。

では今日はこのぐらいで。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2021年3月20日の記事より転載させていただきました。

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会社経営者
ブルーツリーマネージメント社 社長 
カナダで不動産ビジネスをして25年、不動産や起業実務を踏まえた上で世界の中の日本を考え、書き綴っています。ブログは365日切れ目なく経済、マネー、社会、政治など様々なトピックをズバッと斬っています。分かりやすいブログを目指しています。