原英史さん、名誉毀損訴訟で篠原孝議員(立憲)に完勝!議員の刃が私人に向くとき、政治はどう対処すべきか

こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

国家戦略特区ワーキンググループの座長代理を努めていた原英史さんが、立憲民主党の篠原孝議員により、毎日新聞記事を引用した根も葉もない情報で誹謗中傷された事件。

原英史さんが名誉毀損で訴え、無事に全面的に主張が認められて勝訴となりました。

篠原孝議員の名誉毀損認定 東京地裁(産経)

>判決によると、篠原議員は自身のブログで令和元年7月、毎日新聞記事の内容を前提に、原氏が地位を利用して特定の法人を優遇し「金銭的利益を得た」などと指摘した。

>中吉徹郎裁判長は、ブログについて、原氏が新聞記事の内容を否定していることを考慮せず「漫然と自ら推測した内容を提示しており、真実と信じる相当の理由は認められない」と指摘。その上で「原氏の社会的評価を低下させており、相当軽率な面があることは否めない」と判断した。

上記産経新聞記事より抜粋、強調筆者

まずはここまで闘われた原英史さんに、心より敬意を表したいと思います。

国会議員から誹謗中傷を受けて辛かったと思いますし、本当にお疲れ様でした。

ただ司法の判断は良かったと思いますが、ご本人が述べておられるように、この問題はこれで終わりではありません。原英史さんは報告動画の中で、

①篠原議員本人からの真摯な対応
②同じ内容を国会審議内で発言したことで「免責特権」に守られている、森ゆうこ議員のようなケースに対応するため「免責特権」の見直し
③民間人にこのような誹謗中傷を行った議員が所属する立憲民主党・国民民主党(当時)の真摯な対応

の3つを求められています。特に2番目の問題は深刻です。

森ゆうこ議員が国会質疑の場で、この司法でも不適切と認められた毎日新聞の記事をソースとして原英史さんを執拗に攻撃していたことは、私や日本維新の会は重大な問題と考え、議長に懲罰動議なども求めてきました。

2019年11月のブログ記事

国会議員が国会の質疑内で行った発言については、憲法によって「免責特権」で守られています。

これ自体は議員が巨大権力と闘う際、不当逮捕などをされないために歴史的経緯から与えられたもので、それはそれで大きな意味を持つものです。

なのですが、その議員の「刃」が巨大権力ではなく一個人・私人に向かうケースはあまり想定されていないのではないでしょうか。

その場合は、国会が自浄作用を働かせて懲罰動議などを出すべきですが、「万年与党とビジネス野党」の馴れ合いの場になっている現在の国会では、上記の過去記事で指摘しているように、そのような自浄作用がまったく働きません。

憲法で規定されている「免責特権」を一足飛びに変えるのはやはり時間がかかりますから、国会の内情を迅速に変えて行くしかありません。

政府を批判するためだけに、ワーキンググループの民間人まで薄弱な根拠で攻撃する一部野党には退場いただき、健全な政策競争ができる環境を整えていく必要があります。

原英史さんのような悲劇を二度と繰り返さないためにも、半年以内に必ずある選挙で地殻変動を起こすべく、私たちも邁進をしてまいります。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年3月29日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。