都議選、小池知事はどう動く?自公は?都民ファは?維新は?

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

7月4日投開票の都議選まで、本日でちょうど残り3ヶ月ということになりました。私が政界に足を突っ込んでから丸8年かあ…(遠い目)。

「都民ファ」「自公」争う 構図一変、小池氏の対応焦点―都議選まで3カ月

こちらの記事が現状の分析として詳しいですが、前回、都民ファーストの会と手を組んだ公明党は、下馬評通りあっさり都民ファを見限って自民党とタッグを組みました。うん、すごいよね…。

都議会は127議席。公明党の23議席が今回も鉄板だとすると、自民党は41議席を確保すれば勝利(自民+公明で過半数)となります。

ここで問われるのが、小池百合子知事の動き方です。

前回のように都民ファーストの会を全面的に支援し、街頭演説などに立ちまくった挙げ句に自公で過半数を取られてしまったら、小池知事は残り任期をレームダック(死に体)で過ごすことになります。

これまでは都民ファ+公明の知事与党で議案を通せましたが、過半数の自公でことごとく議案に反対されたら何も通りませんので、政治的妥協を連発せざるを得ない状況になるわけですね。

なので小池知事がもっとも政治パワーを高めるためには、都民ファーストの会をそこそこ勝たせて自公だけでは過半数に届かない数に追い込むことが重要なのですが、現状ではかなり難易度が高いでしょう。

自民党を40議席以下にするためには、都民ファで20~30議席を確保することが必要になりますが、小池知事が全面に出て戦ったとしてもそこまで行くかどうか…特に公明党が離れた以上、1人区・2人区で自民党に勝つのは至難の業です。

となると小池知事は、自公とは事を構えず都議選であまり表に出ずに静観するという選択肢もあります。

そうすれば、自公に一つ「貸し」が作れることになりますから、自公が過半数となった都政においても「持ちつ持たれつ」で一定の政治力を保ち続けることができます。

リスクを取って都民ファ側に立ち、自公と全面戦争をし、正面突破をするか。

二階幹事長などのパイプを駆使し、都議選は「静観」をして一定の政治力を保つか。

後者のほうが「安全牌ルート」とも言えますが、どちらを選ぶか、「戦の天才」である小池知事はギリギリまで情勢を見極めて決めるはずです。

千代田区長選挙でも、当初は静観の構えでしたが、勝てると見るや否や緊急事態宣言中にもかかわらず選挙カーを乗り回し、街頭演説まで行いました。この機を見るに敏な決断力こそが小池知事の真骨頂。

いずれにせよ、こういった「自分ファースト」な党利党略を嫌厭する都民は多いはずです。自公でもない、都民ファでもない、真の改革勢力を選択肢として示すことが必要です。

維新がその選択肢となれるよう、引き続き党勢拡大に尽力して参ります。

動画でも解説しました

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年4月4日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。