スタンフォードが中高生に教えていること

「よくできた!」成果や能力をほめると、逆に向上心が下がってしまう。正しくは、「Xできてるね。すごくよく頑張って考えたね。」と努力をほめるのがいい、という。

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もう一度より難しいものをやりたいかか、それとも同じようなものをやりたいかと聞くと、成果や能力をほめられたグループは大半が同じようなものをやりたいと言ったのに対し、努力をほめられたグループの大半はもっと難しいものをやりたがるという。

スタンフォード大学オンラインハイスクールの校長・星友啓さんの本『スタンフォードが中高生に教えていること』には、脳科学や心理学に基づいた分かりやすい話が並ぶ。

学年制度ほど「不公平な公平」はないという。スタンフォード大学オンラインハイスクールでは、学習到達度や学習プランによって学年を指定できる。時間割も生徒が決める。

日本とアメリカでは大学受験も異なる。日本は自分が成績などを売り込むセルフマーケティングだが、アメリカではそれぞれの高校が生徒などを大学側に売り込むことが不可欠という。

  • ・教える教育ではなく、子どもたちに焦点をシフトさせる学育が重要ではないか
  • ・現在のものの見方や考える枠組みから解き放つ哲学はゲームチェンジャーを育てるのではないか

など経験に基づいた考え方が面白かった。

何かの機会に世界中の学校を回ってみたい。


編集部より:この記事は、井上貴至氏のブログ 2021年4月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は井上氏のブログ『井上貴至の地域づくりは楽しい』をご覧ください。