西村経済再生担当大臣は人混みを避けるため、「1都3県の知事で連携して、それぞれの商業施設、来られても入れない入場整理、入場制限、混雑しないように対応して頂けるようにお願いしたい」と、百貨店などの商業施設で入場制限を行うよう求めた。
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西村やすとし氏公式HPより
しかし、この入場制限という手法は、余計に密な場所を作るという愚策でしかない。かえって、長蛇の列ができ、例えば百貨店自体が密な場所になってしまう可能性もあるし、「百貨店がダメならば」と他のスーパーが混雑することになるからだ。電車の運行本数を減らした事が、かえってホームや車内を密な環境にしていることをご存知ないのであろうか?入場制限するという手法が密な環境を作るのだから、そのような事はしないほうが良いのだ。
百貨店などの大型商業施設ではコロナ禍による消費低迷で業績が大幅に悪化している。緊急事態宣言が発出された東京では百貨店が休業した場合1日20万円の協力金が出るが、全く焼け石に水だ。その上、入場制限など押し付けられたら、業績は更に悪化するに違いない。百貨店に休業要請しても、感染者減少には繋がらないと思う。百貨店を歩いているだけで、感染する事はほぼないからだ。それが私が百貨店を歩いてきた実感である。
また現在、ある百貨店は「食料品、化粧品、レストランを除く」店舗を臨時休業にしている。特にレストラン・化粧品店という一番感染しそうな所を営業し、靴屋さん等を休業にしているのが、いくら考えてもよく分からない。
国民や商業施設に自粛を求めるなか、西村大臣は、都内のホテルで4月27日に政治資金パーティーの開催を予定していた。結局、開催されず延期されたようだ。
4月13日夜に東京都内のホテルで政治資金パーティーを開催した麻生太郎副総理よりはましかもしれないが。政治家先生の資金パーティーは今後続々と予定されていると言う。
資金パーティー開催して感染するか否かの問題よりも、国民に過度な自粛と負担を強いている自覚があれば、資金パーティーなど恥ずかしくて開催できないだろう。