蓮舫氏の人種差別発言は議員辞職すべき暴言

八幡 和郎

10日の参院予算委の集中審議で、立憲民主党の蓮舫参院議員が菅義偉首相に「指定病院に選手と国民が同時に搬送された場合、どちらを優先して治療するのか?」と菅首相に質問した。

蓮舫議員 参議院インターネット審議中継から

そして、首相の答弁後に「総理、日本国総理大臣として答弁はたった一つですよ。国民が優先される、でしょう。守るべき命は国民じゃないんですか?」と返した。

「病院が自国民を優先にして外国人を後回しにすべき」というのは、前代未聞の人道上とんでもない発言だ。議員辞職すべきである。

しかし、こんな重大な人権侵害発言を、マスメディアが攻撃しないのはおかしいし、それを追及しない与党も、処分しない立憲民主党もどうかしている。

医療機関が国籍で差別することは、許されない。もちろん、医療保険制度とか、医療補助については、必ずしもそうでないが、二国間、多国間協定を結んで居住国の制度を利用できるようにすることが望ましい。

また、高額医療を目的とする移住などを防ぐことも、許されるだろう。しかし、どっちにしても、救急や疫病で倒れたときに、内国民優遇などとんでもないことだ。日本人が外国で同じ目にあったらと想像力も働かして欲しい。

しかも、日本国民優先なら、朝鮮半島や台湾出身の特別永住者も排除されるわけだが、台湾出身者の蓮舫氏がこんなこといったというのは、目が点になる。

もちろん、二重国籍はどうなるかも聞きたい。普通には、内国民扱いだが、権利は二人分、義務は一人分というのは、道理に反する。しばしば、二重国籍の容認はリベラルな考え方だと誤解されるが、むしろ公平さを追及するリベラル主義においては否定されるべきものだ。

韓国でも二重国籍を認めたのは、右派の李明博大統領のときに、有益な経済人やインテリを招き入れるためで、要するに金持ち優遇策だった。