このところ、お姐のもとへは、公私にわたりあるいは、SNSなどでひっきりなしに飲食店事業者の皆様から「営業時間短縮等に係る感染拡大防止協力金」について「支払いが遅れている!」「不備があるとメールが来たのに電話がつながらない!」「これまで問題なく手続きできたのに、突如として不備があると指摘された」「前回のは支払われているのに前々回のが遅配している」「手続きがわかりづらくて対応待っているうちに申込期限を過ぎたのでNGと言われた!」「対応する人で判断が違う!」などなど、もうありとあらゆる多種多様の逼迫した苦情と相談が寄せられております。個別の対応はもちろんのこと、産業労働局へは回線や人員の増強を強く求めているところです。
さて、この苦情続出の窓口対応ですが、東京都の職員が対応しているわけではありません。
「つながらない!」とお叱りを受けているコールセンターの運営、専用ポータルサイトの構築・運用及び申請書類の審査やデータ化については、これまでそのほとんどを博報堂に「委託」しております。こんなに満足度の低い窓口対応に果たしていくら、都民の皆様の税金から東京都が支払っているか皆様ご存じでしょうか?
【令和2~3年度で博報堂への支払総額は104億円?!】
結論から申します!
コロナ禍に入ってから博報堂に令和2年度支払った、今後支払われる予定の総額は
約104億円!!
資金繰りに苦しみのたうちまわっている、事業者の皆様への協力金の遅配、つながらない電話、対応がコロコロかわるというのに、このような巨額が博報堂に支払われているのでございます。
詳細を見てまいりましょう。
まずは、苦情殺到の東京都緊急事態措置等・感染拡大防止協力金相談センター対応。
★博報堂への時短協力金対応業務委託金総額★
令和2年度支払い済額 37億円
令和3年度支払い予定額 56億円
総合計 98億円!
去る4月25日付のお姐blogにて、令和2年度広告費は約12億円であり、支払先の第1位は約6億円支払っている博報堂ということをお知らせいたしました。
【独自】令和3年度小池都政広告費総額は約12億円!巨額浪費を食い止めます!
▼12億円驚愕広告費内訳はこちら!
これらをまとめてみますと…
★令和2~3年 博報堂への支払い総額★
時短協力金委託費約98億円 + CM等広告費約6億円 =総額 約104億円!!
【5月11日時点の時短協力金の支払い状況は6割!】
そこでお姐は、議員の権能であります「文書質問」制度を活用しまして現状確認をさせて頂きました。
お姐「二度目の緊急事態宣言、延長、再延長における時短協力金の申請数と対応、支払い状況についてお示しください。」
★産業労働局総務部産業政策専門課からの回答★
〇 緊急事態宣言に伴う令和3年1月8日から2月7日までの営業時間短縮要請に係る協力金については、申請数は約11万店舗となっており、支払い件数は約9万店舗となっている。
〇 これに引き続く2月8日から3月7日までの営業時間短縮要請に係る協力金については、申請数は約10万店舗となっており、支払い件数は約5万店舗となっている。
〇 3月8日から3月31日までの営業時間短縮の要請に係る協力金については、4月30日より受付を開始し、これまでの申請数は約4万店舗となっており、初回の支払いは5月14日の予定。
〇 件数はいずれも5月11日時点の数値である。
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なんと、年明け第1回目は約2割が未払い、第2回目は半分が未払い、支払い率約6割ということで現時点トータル約4割の事業者様が時短協力金が支払われていないという実態が明らかになりました。
さらに、お姐は多くの悲痛な声を代弁して確認をしてます。
お姐「支払いの遅滞状況、書類の不備などの対応状況についての現状と課題をご説明ください。」
★産業労働局総務部産業政策専門課からの回答★
〇 2度目の緊急事態宣言期間における協力金についての状況は、次のとおり
〇 本協力金より、支給対象が店舗ごとになり、営業許可書や光熱水費の検針票など営業実態を示す書類の提出を店舗ごとに求めたが、営業許可書の申請者名と許可書上の名義が異なるなど、申請者への電話確認や再提出等により審査に時間を要する事例もあった。
〇 このため、間違えやすい事例をポータルサイトに掲載しているほか、提出書類に関して申請者からの問い合わせに対応するスタッフを増員することなどにより、迅速な支給に努めている。
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このポータルサイト自体がわかりづらいのであります。
そして、さらにさらに、お姐のところに寄せられるいわゆる「コロナぶとり」、「閉店してたのに開店してる体で申込している!」などの苦情をふまえて確認しました
お姐「第一回目からこれまでの不正受給の実態と対応、それらを踏まえた予防策についてご説明下さい。」
★産業労働局総務部産業政策専門課からの回答★
〇 不正受給を防止するため、申請の受け付け後にその内容について不明な部分や疑問がある場合、職員による現地確認や電話でのヒアリング、文書による問い合わせなどにより、受給要件を満たしているか否かを確認
〇 支給後においても、不適切な事例が明らかになった際には、申請時に提出のあった誓約書に基づき、違約金の請求を行うなど厳正に対処
〇 これまで違約金の請求を行った事例はない。
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はい、「違約金請求はない」と、断言しております。ほんとか💢
東京都の答弁がおかしい!自分は事実を知っている!という方は、ぜひお姐まで情報をお寄せ下さい。(お問い合わせフォームはこちら)
【お姐総括!】
毎月月末は「晦日」といって、落語でもその資金繰りに苦労する江戸の商人の泣き笑いがネタになっております。
コロナ禍も一年以上経って、これまで合計10回近くの時短協力金の支払いをしてきたのに、なぜこなれないの??
なぜ、新たなトラブルを事業者様におしつけるの??
それなのに、博報堂には遅配することなく合計104億円の巨額支払い。
その原資は、薄紙をはぐ利益で納税頂いた都民の、飲食店事業者様の税金ではありませんか?!
小池知事はいうに事欠いて、「協力金の支給は事実上不可能」国への緊急提言に意見したというではありませんか?!
いかにも政府を悪者にしておりますが、昨年の今頃、2期目都知事選前に、都の貯金(財政調整基金)約一兆円をほとんど使い果たしたからこうなること分かってました。
お金よこせと言うなら、謙虚!に!これ以上総理や国を出し抜く、かけひきや蛮行はやめて頂ききましてねぇ、えぇ!
広告費12億、博報堂に104億円気前よく払えるなら、とっとと都民と事業者に各種支援金を即刻支払うべし!
【おまけ】
東京新聞取材による小池都知事のコロナ対策採点アンケートのお姐の回答を転記します♪
お姐の採点→0点
「独自策を打ち出すことなく早期対策を怠り感染拡大、失策の埋め合わせに巨額広告費11億を支出。庁内調整もなく緊急事態宣言政府要望を出し、虹ステッカー事業等を独断専行、議会に諮らず専決処分を例年の4倍超乱発。基金残高(都の貯金)を激減させ都債残高(都の借金)を激増させた。」
編集部より:この記事は東京都議会議員、上田令子氏(江戸川区選出)のブログ2021年5月13日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は上田氏の公式ブログ「お姐が行く!」をご覧ください。