ワクチン接種。政治家の優先は事前説明を徹底すべし。

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

国会の終盤戦、本日は日銀総裁と暗号資産・ステーブルコインについて議論を闘わせました。

日銀黒田総裁が「ステーブルコイン」に前向きな姿勢 財政金融委員会で音喜多議員が質疑

思った以上に、黒田日銀総裁からは前向きな姿勢が感じられて良かったです。

来週は麻生大臣と再び質疑予定。今国会で議論できる時間も少なくなってきましたが、財政金融の課題を少しでも前に進められるよう尽力していきます。

さて、本日は多くの地域で「首長(政治家)や有力者・権力者が、ワクチンの優先接種をしていた!」というニュースがスキャンダラスに報じられました。

報道を見る限り、多くの場所で「こっりと」「隠れて」優先接種が行われていたようです。これはいけません。

これはいけませんが、リーダー(政治家や副市長などの管理職)や現場で指揮を取る公務員が優先接種するということ自体は否定されるものではないと思います。

今回のケースでも、首長が事前に自ら

「私が感染したら指揮系統・意思決定に混乱が生じる。副反応の懸念を払拭するためにも、私が真っ先に打つ」

と宣言するなり、余ったときに打つならその旨もルールとして決めておけば、なんら問題なかったのではないかと思います。

ただ、日本人は非常に「公平性」を重視する国民性です。そしてリーダーに対しては、リーダーだからこそ「最後まで待つ、殿を務める」ことを求める人も多いでしょう。

なので、優先接種については考え方を公表し、市民がどう受け止めるかを見た上で、政治判断はそれぞれがするべきではないでしょうか。

その上で、吉村府知事のように「僕が優先的に打つことはない、みなさんと一緒」という選択をすることも、また政治家として1つの決断だと思います。こうした方が、府民への発言力・影響力が強くなるかもしれませんしね。

ただ繰り返しになりますが、事前に公表せずにこっそり打ったり、誤魔化したりするのはNGです。

政治家が不当に権力を使っている印象を与え、人々の行動変容に悪影響を及ぼすことになるでしょう。

ちなみに「国会議員はやはり早く打てるんでしょ?」と聞かれますけど、打てません(苦笑)。接種主体は自治体ですから、国会議員が直接的な権力を及ぼせるところではないですからね。

いやでも、大物重鎮クラスとかだとこっそり打っていたりするのか…?!

私は37歳という年齢ですし、自分の順番を首を長くして待とうと思います。打ち手を増やすための規制緩和など、接種体制の迅速化については引き続き強く提案をして参ります。

それでは、また明日。