こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
あまりのバカバカしさに「はぁぁぁ?」と声が出た後、怒りの連投Tweetをしたところ、拾われたのが冒頭の記事です…。
私の怒りの比重は一部野党に対するものが大きいですが、公平を期すために言いますと、本件は政府与党と一部野党、どっちも果てしなく駄目です。
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まず、野党から質問通告を受けていた副大臣が遅刻をした。当然のことながら、議会運営としても社会人としてもNGです。
しかしこれには前段があって、自民党が質疑通告をせず、質問者も決まっていなかったことがあります。
前日(19日)時点での予定表で、自民党の質問者が空白になっているのがわかります。つまり自民党は、2日前に通告を済ませるという質問通告ルールを守っていません。
行政内では「与党だから質問しないんだろうな」という暗黙の了解があったのかもしれません。しかしルールはルールですし、結局当日の朝になって
「自民党は質問を行わないので、予定を繰り上げて立憲から」
という整理が副大臣側に伝わっていなかったことが、野党の質問時に副大臣がいないという原因になったようです。
なんじゃそりゃ。。
三原副大臣謝罪の件があったばかりなのに、こうした二重のルール違反はぶったるんでいるとしか言いようがありません。
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しかし、野党側の対応も目に余るものがあります。
遅刻したことは責められるべきだとはいえ、2分間です。すぐに審議を取りやめにせず、いったん休憩にして遅刻の理由を問い、再開後に厳重注意→謝罪をしてから再開するなど、いくらでもやり方はあったはずです。
会議に一人が来なかったからという理由で、その会議を丸ごと中止にしたとすれば、そんな会議にもとから意味はなかったと思われても仕方ないことです。
国会ってその程度なんですか?と。
言うまでもないことですが、当日に質疑・答弁をする議員・大臣・官僚以外にも、その答弁を準備する多くの職員など、沢山の人が関わっています。
これを1日分まるごとふっ飛ばしてしまうことの機会損失は極めて大きく、一部野党の熱心な支持者は「よくやった!」と喝采するのかもしれませんが、それ以外の国民は呆れられる一方ではないでしょうか。
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結局、こういうことをやっている限り野党の支持率が上がることもなく、与党も安泰だからこそ、緊張感もなく安易に謝罪→また同じようなミス→糾弾…を繰り返す非生産的な国会運営が温存されます。
本会議で東議員も指摘した通り、与党も本気で国会運営に臨むのであれば、審議は審議で進めるという強い態度を取るべきです。
自分たちの議席を護ること以外に熱心さが感じられないことが、この国の最大の不幸でしょう。
万年与党とビジネス野党による茶番劇が続く国会に一石を投じられるよう、我々は建設的な提案を続けていきます。
それでは、また明日。