オリンピックはできるのに、僕らの運動会はダメなの?

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この子供の疑問、問いかけに応えられないと、ネットで語られ、メディアでも多くのコメンテイターが同調している。嘆かわしい、大人の責任放棄としか言い様がない。筆者ならこう応える。

子「ねえ、オリンピックはできるのに、なぜ僕らの運動会は中止になったの。僕、楽しみにしていたのに。」

親「そうだね、楽しみにしていたのに残念だけど、今のコロナの状況だと、仕方がないね、もう少しの辛抱だよ。オリンピックはバブルというコロナが広がらない対策をするからできるんだよ。」

子「ふーん。じゃあさあ、運動会もバブルってやつ、やって欲しいなあ。」

親「ははは、そうだね、バブルができたらね。バブルっていうのは、泡って言う意味で、オリンピックの間中は関係者がその泡の中に入って、泡の外の人たちとは接触をしないんだ。だから、泡の外の人たちにはコロナが広がらないんだよ。もちろん、泡の中は毎日のように厳重に検査もするし、自由な行動は出来ないように制限するんだ。運動会でそこまでのことはできないよね。」

子「へえー、バブルってすごいんだ。」

親「そうだね、同じことを運動会でもしやったら、運動会の2週間ほど前から泡の中に入って、運動会の後もすぐには出れないんだよ。その間、家に帰れないし、お父さんたちにも会えない。習い事も出来ないし、お友達とも遊べない。そこまでできないよね。」

子「僕、バブルの中に入るのいやだ。でもさあ、オリンピックの選手たちは、いやじゃあないの。」

親「そうだね、うれしくはないと思うよ。でもね、選手たちは、自分のがんばりたいことを見つけて、ずっと前からがんばり続けて、ようやく世界の1番を決める場所でがんばることができるんだから、少々のことはがまんする意味があるんだよ。○○も何かがんばれることが見つかれば、将来できるかもね。でも、まずはいろいろ経験して、勉強も、運動も、習い事もがんばって、がんばれるものが見つかるといいね。」

子「うん、僕がんばる。でもさあ、お友達の△△君も言ってたんだけど、オリンピック反対だって言う人が多いのはなぜなの。」

親「そうだね。このバブルというルールをみんなが守ってくれるのか、本当にできるのか、心配なんだよ。」

子「ふーん。そういえば説明もないって言ってたよ。」

親「説明がないというのは間違いだね。プレイブックと言うルールブックが発表されていて、今でももっときびしくする必要があるかもって見直し続けているんだ。」

子「そうなんだ」

親「教科書にも書いてあって、授業でも教えてもらって、わからなかったら聞いていないと言ったらだめだよね。」

子「それはずるいね。復習しないとだめだって教わったよ。」

親「バブルのルールは、選手たちは守らないと試合に出れなくなるから、守ると思うんだけど、心配なのは新聞記者だとかマスコミだね。」

子「あ、僕知ってる。よく、人の家にまで押しかけたり、取材ってやってる人でしょう。確かに、あの人たち、ルールを守りそうにないね。」

親「そう、他にも守らなそうな人たちもいるんだけど、そういった人たちの人数を少なくするとか、ルールをもっときびしくするとか、最後まで考えているんだよ。」

子「でもさあ、大人なんだから、ルールは守らなくちゃ恥ずかしいよね。」

親「あとね、バブルっていうのは、今回が初めてではないんだよ。」

子「え、そうなの」

親「コロナが流行って最初は分からないことが多かったから、何もできなかったんだけど、この1年間でいろいろ試して、少しずつ、こうやれば感染を防いで、スポーツの試合ができるって分かってきたんだ。」

子「そうだよね。野球だとか、他の試合も今はやっているもんね。昨日、ジャイアンツの岡本選手のホームランすごかったなあ。」

親「そう、プロ野球などは完全なバブルではないけど、一部の選手でコロナを見つけたら、広めないルールを決めて、観客も入れてできているんだよ。サッカーだってワールドカップ予選とか国際大会もやれているよね。世界中で、いろいろ試していて、感染を広めないやり方は分かってきてるんだ。それに、オリンピックの他の種目もテスト大会をして本当にどこまでできるか確認してるんだよ。だから、他の試合と比べてもきびしいルールでやるんだよ。」

子「それなら安心だね」

親「それでも完全ではないし、絶対ではないから、最後まで、もっと安全にするにはどうすればいいか、考えているんだよ。」

子「わかった。それなら楽しみだね。」

親「うん、スポーツや文化は、人を元気にしてくれるよね。コロナの最初の頃は、不要不急ってひとくくりで言ってたけど、最近はスポーツや文化は人のくらしの中でとっても大切だって言われて、みんなが知恵を出しているんだよ。だから、緊急事態って言ってもイベントやスポーツの大会は感染対策を工夫して行われているんだ。」

子「ぼく、お芝居とかも好きだよ。おもしろかったり、楽しかったり、泣けたりするもんね。」

親「まだ、飲食店とかお医者さんとか大変なんだけど、もう少し、ワクチンが世界中に広まれば他のことも順番にできるようになってくるよ。そうすると、運動会もできるようになるね。じゃあ、まずは世界中の選手のがんばりを見て、応援して、元気になろうね。」

子「僕、◇◇を応援するんだ。メダル取れるかな?」