立憲民主党の本多平直衆院議員(56)による不適切発言が話題となっている。立憲民主党が刑法の性犯罪規定の見直しについて議論した際、本多氏が「50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と発言したというのだ。
この発言については、当然のことながら、批判が殺到。ついに本多氏は、6月8日に発言を撤回した上で「このたびは私の認識不足の発言で多くの方を傷つけ、また不快な思いさせたことを心よりおわびしたいと思います。本当に申し訳ありませんでした」と、謝罪した。本多氏の発言が言語道断なことは今更、説明するまでもない。
しかし、更に問題だと思うのは、本多氏が属する立憲民主党の対応だ。同党の福山哲郎幹事長が本多氏に厳重に口頭注意したということくらいしか現時点では伝わっていない。これは問題ではないか?もし、与党(自民党)議員が同趣の発言をしたらどうか?「即、議員辞職すべし」と責め立てるのではないか。
森喜朗元総理のいわゆる「女性蔑視発言」の時も、野党議員は会長辞職を求めていたではないか。本多氏の発言は、それを遥かに上回る問題発言である。立民は速やかに、本多氏に議員を辞職するように求めるべきだ。実際、「先進国ならば、議員辞職レベルの発言だ」との識者の声もある。議員辞職を求めないのであれば、他人(他党)に厳しく自分(自党)に甘い軟派政党だと思われても仕方ない。政権交代など夢のまた夢となるだろう。
立民は「立憲民主党はあなたです」というスローガンを掲げているが、このままでは、国民から「いいえ、嫌です」と完全にそっぽを向かれてしまうだろう。野党議員、特に立憲民主党の議員を国会中継を見ていて思うのだが、上から目線で偉そうに、与党を追及するところが目についてならない。
もちろん、与党をドンドン追及するのは大いに結構なのだが、その追及の仕方や言葉遣いがどうも好きになれないのだ。それ1つとっても、立民が政権をとるのはダメだなと思うところなのに、他党の不正を偉そうに追及する癖に、自党の人間に甘いとなるとますます信用をなくすだろう。