深夜国会。一部野党のやり方はまったく支持しないけど、先延ばし戦術が現行ルールでは合理的になってしまう問題
こんばんは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
※書いているのは明け方ですが、15日分のブログとして投稿しています
今日は私が参議院議員になってから初めての、日付をまたぐ「深夜国会」でした。
旧みんなの党時代、山田太郎さんの事務所に入り浸っていた頃に傍観者として体験はしましたが、当事者として迎えるのは初。
9時1分に内閣不信任案が提出された模様。閉会予定日の明日まで、2日間の攻防が始まります。
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) June 15, 2021
流れについてはリアルタイムでTweetしていたので、上記のTweetツリーを御覧ください。
衆院の内閣不信任案から始まり、参議院では最後に残った「重要土地規制法案」に反対する立憲・共産連合が委員長解任決議を濫発したという運びです。
議運委員長解任決議案、61対175で圧倒的に否決。法案への懸念点に理解できる部分はあるけど、趣旨説明の「新自由主義的な議会運営」って、もう新自由主義のバーゲンセールだな…。対する自民党の反対討論も、委員長の生い立ちから人格の素晴らしさを語っていて、何だこれ(苦笑)。
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) June 15, 2021
否決されるのがわかっている解任決議案などでも、時間を稼いでいる間にSNSやなどで世論の突風が巻き起こって「不測の事態」が発生する可能性もゼロではないので(最近与党側が腰砕けることも多いので余計に)、
打てる限りの手を打って先延ばしにさせるのは合理的っちゃ合理的なんですよね。現状のルールでは。
国会が通年化されたりすれば、またこういう駆け引き戦略が変わってくるんでしょうけども、国会の勢力図を含めて抜本的なところにメスを入れないと、こういう不毛な攻防が繰り返されるのだろうなと思います。
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なお今回、参議院で焦点となった重要土地規制法案については、与党内でも公明党が慎重な立場を取ったこともあって、極めて抜け漏れの多い不十分な内容になっています。
そのわりに法律の条文は曖昧なものが散見されるなど、与野党ともに指摘してきた懸念が残っていることは事実です。
それでも安全保障上、ないよりはあった方が遥かにマシな「一歩前進」法案であり、ここで外国勢力による脅威より日本政府の人権侵害を過度に警戒するのは、さすがに国家安全保障の立ち位置としていかがなものかと率直に思います。
自公・維新・国民民主は賛成。立憲と共産は反対。
ここには埋めがたい国家観・安全保障観の隔たりがあると改めて感じた次第です。
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2:29、重要土地取引法案が自公・維新・国民の賛成多数で可決され、本日(?)の攻防はようやく終了。討論を聞いていても、立共連合と他政党では国家観・安全保障観が違いすぎますね。問責決議も出さないようで、深夜まで引っ張り職員を残業させた挙げ句、一部野党の獲得成果は結果的にゼロでした!!
— 音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選出) (@otokita) June 15, 2021
臨時バスとかあるんかーい。
議員宿舎チームではない私は少し仮眠してから、着替えと子どもの顔を見るために始発で帰ります…(9時台の理事会のためすぐ戻ってきます)。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年6月15日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。