こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
上記のTweetをしたら、早速東スポさんに掲載…。
政界引退・山尾志桜里氏を惜しむ声続々「政策立案・弁論能力は突出していて、惜しい人材」
上記のTweetは本当に嫌味でもなんでもなく、特に国民民主党に移籍してからの山尾志桜里議員の活躍はめざましいものがあり、香港やウイグルの人権問題・コロナ禍の私権制限問題・憲法改正など多方面で抜きん出た政策提案を行っていました。
一連の疑惑報道については確かに厳しい声があり、今回の引退とも無関係ではないと思いますが、本人と政党で色々な話し合いがあったのでしょう。
内容はさておき核となる部分はプライベートな問題であり、私個人としては今回の決断は潔いものとして受け止めています。
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政治家という仕事を経験し、政治家一筋というキャリアが標準モデルとなっていることに何度も違和感を覚えました。
政治家以外にもやれることがあり、やりたいことがある人こそが、期間限定で政治家をやるようになるといい、そう確信しました。
そういう人たちは、次の選挙のために必死になる労力と時間を、きっちり任期中の仕事に振り向けられるからです。
永田町に一番必要なのはプレーヤーの交代です。
公にされた引退理由は理路整然としており、極めて示唆に富むものです。
残念ながら今の日本政界・永田町は、悪い意味での「職業政治家」ばかりになっています。
いわゆる「民間で通用する人、十分な能力がある人」は極めて少ないというのが実情でしょう。
世襲政治家や知名度の高い元タレントなど、「政界にしか居場所がない」という議員が多い(※個人差や例外があります)一方、元々志や能力の高い人も選挙やしがらみに囚われて、その能力を生き残るためだけに特化していく…。
残念ながらこの世界で権力の階段を登っていくのはこうした生涯を政治にかける職業政治家ばかりであり、(事情を自ら作ってしまったとはいえ)山尾志桜里議員のような傑出した能力を持つ方が政界から去るのは残念なことです。
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山尾志桜里議員の引退理由は、時代を担う若い政治家たちに課題を突き付けています。
それでも、現状に対して常に危機意識をもち、現実と折り合いをつけながら少しでも変えていく努力とアップデートを怠ってはいけない。
そんなことを考えた山尾志桜里議員の引退宣言でした。
3期10年間、大変お疲れ様でした。人権や憲法の問題など、山尾志桜里議員が強力にリードしてくれた政策課題は、皆でしっかりとバトンをつないでいけるよう努力してまいります。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年6月17日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。