東京オリンピックテニス女子シングルス3回戦で、開会式で聖火台に火を灯す大役を担いメダルを期待されていた、世界ランキング2位の大坂なおみ選手が敗退する波乱がおきました。
今年、全仏オープンで、アスリートのメンタルヘルスの観点から、試合後の会見に応じないことを表明し物議を呼んだ後、うつ症状などを理由に大会欠場、今回の五輪が復帰戦だった大坂選手。
試合直後、落胆が大きかったのか、大会で義務付けられている取材エリア、ミックスゾーンを通過せず会場外へ立ち去ってしまい、関係者に呼び戻されて取材に応じたという一幕がありました。
今回の件で大坂選手への批判が相次ぐ事態に。
こんな事してたらそりゃ応援されないですよね。
こんなわがままで鬱を名乗るのは、本当に鬱で苦しんでいる人に失礼なのではないでしょうか。
勝った時はインタビューに応えて、負けたら応えない。
他の日本代表選手は悔しくてもしっかり応えてますよ。
また、大坂選手に対する人種差別的な攻撃とも取れる大量の書き込みも見られました。
その件は、海外メディアからも厳しい指摘を受けています。
Following Naomi Osaka's loss on Tuesday, many of the online comments in Japan referred disparagingly to her mental health. Some questioned her identity or right to represent Japan, exposing some of the nation’s racist impulses. https://t.co/ifXO1DdNtj
— The New York Times (@nytimes) July 27, 2021
大坂なおみ選手が火曜日に敗れた後、日本のネット上では、彼女の精神状態を軽蔑するコメントが多く見られました。また、大坂選手のアイデンティティや日本代表としての権利を疑問視する声もあり、日本の人種差別的な傾向が露呈しました。(NYT)
また、敗退選手が「謝罪」する、日本的な報道に対する違和感のコメントも。
大坂なおみさんの「敗退謝罪」というのも、なんとなく、日本的で、お新香臭い流れ、みたいだな。
最終ランナーに祭り上げられたのは、あなたのせいではないのだから。
気にしない。気にしない。— 笹山登生 (@keyaki1117) July 27, 2021
世界トッププレーヤーとして戦い続けることの厳しさは、常人の私たちには計り知れるものではありません。また、彼女が才能あふれる選手であることに異議を唱える人はいないと思います。
彼女が万全なコンディションを取り戻し、日本を、世界を魅了するプレーを見せてくれる日を暖かく見守りたいものです。