中日新聞の今井智文記者が「ワクチン接種させないのは当たり前・HPVワクチンの信頼が失墜しているせい」と言い放ち、その一連のツイートが炎上しました。
「マスコミには失墜した信頼を回復する力はない、関係者が信頼回復を」と述べています。
マスメディアの誤解を招く報道によって、HPVワクチンの信頼が失墜したという経緯をまったく無視しています。
国民がワクチンを信頼するためには
・接種するメリットについて科学的説明
・万が一副反応が出たときの、適切な支援が揃っていないと、合理的判断で接種回避を選ぶ人も多くなるでしょう。メディアは報じることはできますが、それらが足りない状態からワクチン推進キャンペーンを始めることは困難です
— 今井 智文 (@imaicn21) August 5, 2021
江川紹子さんに咎められて、反論を延々としていますが、どうも話がかみ合っていません。
こういう物言いが、ますますマスメディアの信頼を失墜させていることが、なぜ分からないのか。ワクチンに関する過去の報道のあり方を省みるべきところを、開き直るばかりか、他者への責任転嫁とは…。すぐに退場願いたい。 https://t.co/RdwvG3GHMy
— Shoko Egawa (@amneris84) August 5, 2021
またHPVワクチンの信頼を回復させようとしている方々に対しても反論していますが、どうも話がかみ合っていないような・・・。
「WHOが日本を批判。学会は声明を出した。マスコミがちゃんと報じれば国民がワクチンについて理解してくれる」というのが無理があるんだと思います。その材料では変化が起きそうにないし、国民に向けた直接のキャンペーンがないと事態は動かなさそうだと言いたいんですhttps://t.co/9nPCFfm0PY https://t.co/TdybhMrVT2
— 今井 智文 (@imaicn21) August 5, 2021
あの岩田医師も参戦してきましたが、こちらもなんだか話がかみ合っていないような・・・。
「2013年にあいつらが失敗したのを反省していない」というところから先に進まないのも、「『あいつが悪い』の繰り返し」の一例だと思います。この問題は、国、メディアの2者構造ではなく、医療の世界も加えた3者の問題だと思います。3者が未来志向で腹をくくることで先が見えてくると思います。 https://t.co/mMHdWJKqsx
— 今井 智文 (@imaicn21) August 7, 2021
中日新聞の記者ほどの方が、朝日新聞がHPVワクチンの副反応に関する「スクープ」記事を1か月後には削除していたという要素を知らないはずは・・・ない・・・で・・・しょう。
マスコミ報道でワクチンが忌避されているという要素もあるのでしょう。しかし、マスコミを見ることの少なそうな層がワクチン忌避になっている、という現象を説明できないと、マスコミが自由にワクチン忌避に誘導できるということは説明できなさそうです。 https://t.co/5brvgojomR
— 今井 智文 (@imaicn21) August 5, 2021
この「スクープ」のおかげで厚生労働省のHPVワクチン接種の積極的勧奨方針は中止されました。マスコミにはワクチン忌避に誘導できる絶大な力があります。
その後、いわゆる「名古屋スタディ」によって、HPVワクチンの副反応リスクについてのこれらの言説は偏っており、接種を控えるべきエビデンスはないと結論づけられています。
知らないで議論をつづけているのか、あえて触れないのが記者の流儀なのか。
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今井記者、この騒動でフォロワーが増えて喜んでいます。
フォロワーが1日で倍増しました。
— 今井 智文 (@imaicn21) August 5, 2021
これだけの人材を自由に発言させる中日新聞は、ほんとうに懐の大きい会社だと思われます。