現金主義と貧弱なネット環境を嘆くのは都会人のエゴ

東京都と山梨県の県境にある秘境、丹波山村で3連休を過ごしてきました。狩猟講座を受けるのが目的です。

かつては、金やヒスイが採れるエリアとして栄えた場所のようですが、今は典型的な日本ののどかな田舎の集落です。

今回の滞在で悩まされたのは、現金主義と貧弱なネット環境でした。

現地までは奥多摩駅からバスで行きましたが、バスを降りると、クレジットカードや電子マネーが使える場所が消えました。道の駅では買い物しなかったのでわかりませんが、私の知る限り、現金以外が使える場所はありませんでした。道の駅に併設された温泉やカフェも現金しか使えません。宿泊した旅館も、支払いは現金だけ。

事前に確認して、現金に余裕を持って準備すればよかったのですが、現金の待ち合わせが少なく、足りなくならないかハラハラでした。

もう一つ悩まされたのは、ネット環境です。持参したWIFI端末の調子が、途中から悪くなってしまいました。しかし、旅館にはネットワーク環境が無く、パソコンが終日使えなくなってしまいました。

こちらも、バックアップの方法を事前にしっかり準備しておくべきでした。

大阪や福岡といった地方都市は東京に近い生活環境ですが、田舎に行く時は、生活環境が大きく変わることを前提に、普段の旅行より、入念な準備が必要であることを再認識しました。

それにしても、都会に住んでいると、このような自然を満喫できるのどかな環境は、新鮮で癒されます。片道3時間の久しぶりの一人旅でしたが、普段のリズムが変わって、自分を見つめ直す良い機会になりました。

いっそのこと、クレジットカードやネットを使わないで数日間を過ごしてみる。そんな数日間があっても良い気がしてきました。

カードが使えない、ネットにつながらないと騒ぎ立てるのは、都会から来た人の価値感の押し付け。そんな都会のエゴイズムを捨てた方が、ガラリと変わった環境を楽しむことができ、気持ち良く過ごせます。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年8月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。