意外と多いコロナワクチン接種後の呼吸器疾患

疑い報告症例一覧をながめていたところ、意外に呼吸器疾患の報告が多いことに気づきました。今回は、呼吸器疾患の症例を集計して分析しました。

Iuliia Zavalishina/iStock

データは、厚労省が公開している「ファイザー社製ワクチン接種後の報告症例一覧」を使用しています。前回と同様に、エクセル形式ファイルに変換して、VBAによりグラフを自動作成しています。ごく一部の症例に不規則な記述がみられ、その場合はデータが正しく取得できないため、人数には若干の誤差があることは、ご容赦ください。なお、日数が「不明」と記載されている症例は除外してあります。

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疾患名が、「喘息発作」であるものを集計し、グラフ化しました。横軸が、「接種日から発病日までの日数」で、縦軸が「人数」です。

接種当日にピークがありました。全部で、216例でした。1日以内の発病は、98%でした。

疾患名が喘息発作のうち、重篤度が重いと記載されている症例を集計しました。全部で、85例でした。

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疾患名が、「肺炎」、「間質性肺炎」であるものをそれぞれ集計し、グラフ化しました。

接種1日後にピークがありました。全部で、104例でした。3日以内の発病は、63%でした。肺炎の種類としては、肺炎、間質性肺炎、誤嚥性肺炎がありました。

疾患名が間質性肺炎の症例を集計しました。接種2~3日後にピークがありました。全部で、27例でした。新型コロナの肺炎は、間質性肺炎です。ワクチンによるスパイク蛋白質のみでも同様の肺炎が発病することが示唆されています。間質性肺炎は、心筋炎と同様に注目されるべき疾患です。

疾患名が間質性肺炎のうち、重篤度が重いと記載されている症例を集計しました。全部で、26例でした。3日以内の発病は、54%でした。

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疾患名が、「呼吸困難」であるものを集計し、グラフ化しました。

疾患名が喘息発作の症例を集計しました。全部で、530例でした。内訳としましては、アナフィラキシーが最も多く、他には喘息発作などがありました。症状のみの記載で、疾患名不明の症例も多数ありました。

疾患名が呼吸困難のうち、重篤度が重いと記載されている症例を集計しました。全部で、164例でした。1日以内の発病は、88%でした。