こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。
「他党のことは他党のこと」
「自分たちの政策に邁進するのみだ」
とは言いつつも、事実上次の総理大臣を決めるものであり、その人物と政策志向によって日本政治の方向性が決定的になる以上、野党議員であれどうしても関心は自民党総裁選に引っ張られてしまいます。
自民党総裁選 党内の動きが活発に 菅首相の立候補断念受け
文字通り刻一刻と情勢が変わっていくのですが、9月4日終了時点では
・国民的な人気と期待度が高い河野太郎氏
・絶大な影響力を持つ安倍前首相が支援表明をした高市早苗氏
・入念な準備を進めてきた、安定の岸田文雄氏
この3名を軸に展開されていくことになりそうです。石破さん野田聖子さんあたりは、推薦人集めからして苦しいのではないかな…。
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すでに58歳である河野太郎氏が「若手」とか「まだ早い」とか言われている時点で我が国はどうなのかと思わざるを得ないのですが、次世代の期待を一手に担える可能性があるのは河野太郎氏です。
私個人としても、ワクチン接種加速や行政改革で見せた手腕や改革志向は大いに期待したい反面、女系天皇の容認姿勢であることや、急進的なエネルギー政策(極端な脱原発・自然エネルギー傾倒)が気にかかります。
一方でガチガチの「保守」ポジションである高市早苗氏は、皇室などの国家観は共有できるものの、選択的夫婦別姓や同性婚などの社会政策に対して保守的すぎる思想が大きなボトルネックになります。
ここで頑なになりすぎると男系維持など通すべき主張にも妙な色が付くだけなので、社会政策は多様性を認めていくべきだと思うのですよね…。
高市早苗氏が総理になった場合、安倍前総理などの影響下に置かれることは火を見るより明らかなので、「長老支配」が行われることもネガティブ材料です。
そして岸田文雄氏は皇室などの国家観も安定(男系維持)しつつ、宏池会らしく社会政策にはリベラルと、今日あげた軸で見るともっともバランスが取れた候補に見えます。
が、いかんせん地味で選挙の顔にならない!という残念な理由で、総裁レースはやっぱり厳しいのではないかという印象が拭えません。
経済政策については高市早苗氏・岸田文雄氏が積極財政の姿勢を明示、河野太郎氏がもっともコンサバなポジションかと思いますが、ここは誰にせよ「自民党内の振れ幅」で収まりそうな気がしています。良くも悪くも。
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というわけで、他党なので当たり前ですけど、100点満点の候補なんていないわけですよね。
まだ早い、周りに人がいなくて下手したら崩壊するなどの懸念が示されつつも、現状維持・微修正を良しとしない私としては、やはり総合的に河野太郎氏に期待。
でも選挙のことだけを考えると、河野太郎氏がこちらとしてはもっとも闘いにくい(票を取る)相手であり、複雑な心境でもあるところです(苦笑)。
夜中の授乳中に取り留めなくいま思うことを書きましたが、週明けからさらに加速する総裁選に引き続き注視しつつ、自分たちの足元をしっかり固めて参りたいと思います。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年9月4日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。