石破さんが不出馬で河野太郎さんを推すということになると、大勢は決まったようなものかな
岸田さんにはちょっと気の毒なことになりそうだが、石破さんが総裁選に出ないで、河野太郎氏を応援するなどと表明してしまうと、どうも総裁選が始まる前に事実上決着が付いたような形になってしまい、総裁選に対する国民の関心が一気に醒めてしまうのではないか、という心配がある。
もう少し揉んだ方がよかったと思うが、皆さん、衆議院選挙を目前にして気が急いていたのだろう。
若い方々の出番がグッと少なくなってしまいそうな予感がしてならない。
皆さん、せっかちだな。
こういう時は、最後まで結果が分からないような勝負がいいのになあ。
岸田さんが、岸田ボックスという目安箱のようなものを開設して、広く国民の声に耳を傾けるような姿勢を示し始めて、いよいよ自民党が国民の声に真摯に耳を傾ける政党に変わるのかなあ、と期待していたが、選挙が始まる前に事実上結果が決まってしまえば、周りの人はそんなに熱くならないものだ。
石破さん、ちょっと早過ぎますよ。
とりあえず、そう申し上げておく。
さて、岸田さんには起死回生の一手がありますかね。
さて、今の段階で安倍さんの声を天の声などと思う人がどれだけいるだろうか
いずれ細田派が安倍派に衣替えすることは必然だろうが、今の段階で安倍さんの要請に素直に従う人が大勢だとは思えない。
若い方々は、想像以上に国民の声に敏感である。
大方の国民の声を無視して、派閥の幹部や特定の人の言いなりになってしまえば、ただそれだけの人、と看做されてしまう可能性が強い。
この段階で国民の声を畏れない人は、相当無頓着で、鈍感な人、とされてしまうかも知れない。
少なくとも、中間層や無党派層からは見放されてしまう可能性が高い。
若い方々は、大いに悩んで総裁候補の誰を支持するか決められたらいい。
基本的には政策本位、人物本位。
誰かに言われて投票する、などという貴方任せでは、大方の人はついて来ないと思っておかれた方がいい。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年9月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。