お粗末すぎる教育のデジタル化:東京都サーバーダウンで学力状況調査が実施できず

アゴラ編集部

学力状況調査は、学校の教員の仕事を増やすわりには教育効果がよくわからないということで、評判はあまり芳しくありませんでした。

東京都教育委員会は、都が独自に実施している学力調査について、2021年度から教科の調査を取りやめ、児童生徒や学校に学習意欲や学び方などについて聞く意識調査に変更しました。

東京都の学力調査 意欲や学び方を測る意識調査に変更
東京都教育委員会は3月26日、都が独自に実施している学力調査について、2021年度から教科の調査を取りやめ、児童生徒や学校に学習意欲や学び方などについて聞く意識調査に変更する方針を発表した。同日に開かれた都教委定例会で報告された。実施時期や対象学年も見直し、国が実施している全国学力・学習状況調査や市区町村が独自に行って...

6日がその調査の第一回目だったそうです。

児童生徒たちにタブレットを使って答えさせようとしたところ、都のサーバーがダウンして調査ができなくなったことが、複数の保護者の回答から判明しました。

すぐに復旧するということでしたが、一日経っても復旧できませんでした。

東京都教育委員会ですらICTの専門家がいなかったようです。児童生徒のアクセスが集中することによってサーバーがダウンするということは予見できなかったのでしょうか。

GIGAスクール構想を現場に押し付けておいて、教育委員会自体がGIGAに対応していないという恥ずかしい事態となりました。都・区の教育委員会は、新型コロナウィルスを理由に休んでいる児童生徒に向けて授業を中継するよう各学校に迫っていました。

明日以降も調査は行われるようですが、リカバリーはできるのでしょうか。

首都東京の教育委員会の底力が期待されます。

【追記】7日も実施ができなかった模様です。

Ryosei Watanabe/iStock