感染症専門家は素人以下の知見ということが判明済み
第5波はどうやらくぐり抜けましたが、必ず第6波は来ます。おそらく10月下旬あたりには兆候が見えるでしょう。
ところが専門家は絶対それを言えません。彼らは
どうしてピークアウトしたか理解できない
のであって、ピークアウトした理由が分からないのであれば感染拡大する理由も分かりません。いまだに1回も来ていない「リバウンド」を警戒して人流を減らせとバカみたいにいっているのがそのいい例です。たとえば8月12日の記事では以下のように専門家は言っています。
11日の専門家組織の会合で、京都大の西浦博教授は、今後の感染状況の試算を示した。現行と同じペースで増えていった場合、東京都では8月下旬に1日あたり1万人超、9月初めに2万人に達する見通しだという。お盆で検査数などは減るとの見方もある。専門家組織の舘田一博・東邦大教授は「感染者数はいったん下がるように見えて、その後また増える。下がる要素はない」と話した。
ところが「下がる要素はないのに8/10の発症ピークからピークアウトがはじまり、いまや全国的にピークアウト。
要するに彼らは感染症の専門家を名乗っておきながら
感染拡大のメカニズムが分かっていない
のです。だから定期的にやってきている次の波の予測もしません。というよりしたら敗北なのです。彼らは「人流が増えると感染拡大する」という何百年も前の知識に縛られており、これだけ定期的にやってくる波はどうしてくるのか理解できないししようともしない。人流とは関係なく定期的に来ることを認めると彼らの知見が間違っていたことになるので認められないわけですね。両手両足を縛られた状態です。
東京のデータを見ても8月12日から人流は大きく増えているのに相反して新規陽性は激減しています。
人流が大きく増え始めてから新規陽性が激減しており、「下がる要素はない」としていた専門家は大恥をかくかたちとなっています。こんなことはずっと前から分かっていたことです。
さて我々は、こんな専門家の言うとおりにして単に「8割の人流を減らせ」という選択と集中もしない戦略的に非常に馬鹿げた施策で経済をガタガタにし、現役や若者の未来を今も潰し続けています。本来はプロがやってくれないといけない対策を素人がかわりにやらざるを得ない状況なのです。本当に腹が立つ。
第6波のための傾向と対策の前に
第6波を最低限の被害にとどめるための最大の要素がワクチンです。
反ワクチン真理教というクラスタがいまして、ワクチン怖くて嫌なら自分が打たなきゃいいものを「ワクチンが感染を拡大させる」「ワクチンによって重症化する」と教団に勧誘します。中心にいるのはワクチンはとにかく悪という信念に凝り固まった人で、世界各国からワクチンは悪という疑似相関を持ってきてはバカを洗脳します。科学的知見というのは法則性を見つけてそれがどんなケースでもあてはまるのか検証するわけですが、こういう人たちは自分の都合の悪いことはスルーします。
たとえばイスラエルはワクチンを打って感染拡大したガーですが・・・
世界で最も速くワクチン接種を行ったイスラエルでは3月〜4月にほぼいまの水準に達しており、5〜6ヶ月で抗体が低下してきたのが分かります。インフルエンザと同じです。だからいまブースターを高齢者から打ち始めていますがまだ10%程度です。我々はこの例から学べば良いのです。
イギリスは
このように抗体が切れてきて感染は拡大しているが死者は低く抑えられています。
「ワクチンが変異株を生んで感染を拡大させている」と反ワクチンはバカみたいに言いますが日本のデータを見ますね。
いくらデルタ株で感染予防効果が減少したと言っても増幅されてるわけないでしょ。バカじゃないの的なデータです。
日本の今日の人口あたりの新規陽性
多い順にワクチン接種率を挙げてみます。
ワクチン2回接種率 日本の平均 47.28%
感染拡大が大きい県はみんな平均以下です
沖縄 35.95%
大阪 40.23%
愛知 39.58%
神奈川 38.74%
東京 41.59%
千葉 39.77%
京都 41.17%
では新規陽性が少ない順はというと
秋田 58.37%
山形 60.49%
愛媛 55.28%
長野 52.98%
新潟 56.67%
福島 55.79%
もー、明確すぎて草
ワクチンが感染を広げているという反ワクチン、はい論破!
ほかにもたくさん挙げておきます。
ワクチン打っていない州ほど子供の入院率が高い。
こんなデータは何百もありますが、ワクチンは害であるという反ワクチン真理教は宗教ですので、教義に反した事実は絶対認めません。その自由は認めますのでバカを洗脳して教団に引き入れるのは勘弁して欲しいです。社会にとってマイナスです。
高齢者にブースターを急ぐ
日本の高齢者の接種はいつ頃終わったかというと
だいたい7月くらいです。世界各国の例を見ると、5ヶ月程度で抗体が切れてくる(ただし罹患しても重症化防止は残る)ようですので、遅くとも12月までにはブースターを完了して頂きたい。ところが日本ではここがのんびりしていて、医療従事者は9月から、高齢者は来年にはという風にも言っています。先週まで入院していましたが、半年経過した医療従事者にはいまブレークスルー感染が普通に起きていて、病床よりも看護師不足が大変だと言っていました。
で、いまの問題がワクチ激推し医者やマスコミが
若者や子供も重症化リスク!!
と脅かしたために若者や子供に対してのワクチンニーズが高まりすぎたことです。
実際に東京のデータを見ますと
新規陽性の半分が20代以下なわけですが、この世代はワクチンをほとんど接種していないのにもかかわらず
重症化しているのは数%もいないのです。おそらく肥満の人だけです。ざっと計算すると20代で中等症以上になるのは1000人に1人以下です。
となると、社会の負担を考えるとワクチンの優先は
1 高齢者
2 医療従事者
3 肥満、喫煙者などハイリスク群
なるわけです。若者や1人も死んでいない子供は本来は接種する必要もない。打ちたい人がしっかり気をつけて打てば良いだけです。
他国なら新規陽性が増えて日本の10倍の死者でも「自己責任」で割切って経済を開放できるが、日本ではすべて政治のせいになる。これは社会的価値観の相違だし医療体制もすぐにはどうにもならんことが1年半で判明しているわけだから、とにかく感染が広がっても
入院患者を減らす!!
ことさえ可能なら世論は収まる。わたしは死者が減ればと考えていたが、こうなったらなったで
今度は「40-50代の中等症ガー」になってしまった。嘆いていても仕方ない。とにかく入院患者を減らすならハイリスク群にブースターを打つしかないでしょう。
いまの日本の県ごとの感染状況をみるかぎり、2回のワクチン接種率が60%を超えてきて、高齢者など抗体が落ちてきた層にブースターが打てれば、感染自体も第5波よりずっと小さい山でやり過ごせる可能性があります。そのためには使えない感染症専門家ではなく、災害対応のスペシャリストに官邸で仕切ってもらうほうが良いと思います。選択と集中がきちんとできる人ですね。
重症化してめちゃくちゃ社会の負担になっている肥満体で喫煙者の男性40~60代(重症の8割が男性!!!)にいかにワクチンを接種させるかというのもキモです。ワクチン拒否がこんなにいるのです。アホかと。この年代の男性の肥満率はこんなに高い。
喫煙率も(参照)
重症化して当たり前だ、ボケッ(怒)
総裁選候補もワクチンパスポートが検討されているようですが、若者や子供は関係ないのでこの年代にだけ要求するのも手だと思います。ワクチンパスポートは感染を防ぐためのものでは無く、ハイリスク群にメリットを与えて接種されるのが目的と割切れば良いのです。
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2021年9月6日の記事より転載させていただきました。