「人生100年時代」ではなく「人生120年時代」がやってくる

日本経済新聞によれば、日本の100歳以上の高齢者が過去最多の8万6510人になったそうです(図表も同紙から)。

最高齢は女性が118歳、男性は111歳となり、医学の進歩によって、100年以上生きるのが珍しくなくなりつつあります。かつては人生50年と言われていたのが、人生80年になり、いよいよ本格的な「人生2桁時代」がそこまで近づいてきています。

100歳以上生きる人が珍しくなくなってくれば、人生100年ではなく、それより更に長い期間で人生設計をしていく必要が出てきます。

また、100歳の親を80歳の子供が面倒を見るといった「老々介護」の問題も深刻化してくるでしょう。

高齢化社会ではなく「超高齢化社会」の到来によって、今までの様々な価値観がまた大きく変わっていきます。

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資産運用も長期ではなく超長期の視点から考えていく必要が出てきます。120歳を視点に入れると、80歳でもまだ40年の余命があるからです。

高齢化とともに医療費などの費用負担も増え、収入を得ることが難しくなります。また医療制度や年金制度も日本の衰退とともに今の水準が維持できなくなっていく可能性も高いといえます。

これまで以上に、自分自身の経済的な基盤を自分で考えなければいけない時代がやってくるのです。

資産運用は、短期の値上がり益に一喜一憂するのではなく、正しい知識を身に付け長期的な視点で取り組むことが重要です。リタイアしてからの長い人生の後半戦に必要なのは、年金を補完する安定した毎月のキャッシュフロー(定期収入)です。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2021年9月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。