今回は、久しぶりの選挙あるある、以前取り上げた「ロビー活動するなら、今でしょ!」のリニューアル版です。
ロビー活動とは、「個人または団体が政治家などに働きかけて、政策に影響を及ぼすこと」
日本だと各種団体の要望活動や個人の陳情として行われることが多いですが、最近では、誰でもインターネットを通じて署名活動を行うサイトが出てきたり、SNSを通じて政治家に訴えかける手段も広がっています。そのタイミングについては、やはり選挙前が一番効果的!
詳しくは、以前のブログを読んでいただきたいと思いますが、政治家は、(残念ながら)正論よりも票を優先する悲しいサガがあります。一人でも多くの方に支援してほしいと考えている今こそ、政策実現してほしいと考える方の気持ちとガチっと歯車がかみ合います。
そんな中、政権与党の一角を担う公明党から、若者向け給付金が提案されたのは興味深い限りです。
実は、私の所属していた都議会「無所属東京みらい」でも、半年前の4月30日に出した政策提言の中で、次世代支援給付金を都庁に対して提案しており、実現を望む気持ちもありつつ、なぜもっと早く動いてくれないんだと残念な気持ちもわいてきます。
とはいえ、ロビーイングをする立場の人からすれば、やはり今こそ!と思いを新たにしていただければと思う次第です。
※なお、選挙目的との批判もありますが、むしろ選挙こそ政策をドライブさせる(一気に推し進める)機会だというのが私の見解です。ただし、「あれくれ、これくれ」ばかりが政策ではないので、予算獲得競争、自分の団体の利益獲得競争にならないよう願っています。
ですが、急に政治家のところに行って、「○○を実現してください!」と伝えるのはあまりにも勇気のいることですし、後援会に入会してほしいとか言われるのは恐ろしいというご意見もお伺いするところです。
そこで、おススメなのは、「○○についてはどのように考えますか?」という質問をすること。
そのテーマについて、しっかりとした見識と持論を持っていれば返答があるはずですし、持っていなければ、これを契機に学び直していただくことにもつながります。
また、返答しない(できない)ということであれば、そのテーマに思い入れが無い、あるいは、政党や個人として返答しない(できない)、何らかの理由があるはずです。
多くの政党が、選挙前に寄せられる質問に対して、回答のひな形をつくっているはずです。
それを参考に、政党としての考えをしっかりと消化し、自らの言葉で語ることができるかどうかは議員の力量の一つの尺度にもなります。
ここで大切にしたいのは、考えが違う候補者を批判するのではなく、考えの近い候補者を応援する姿勢だと思っています。
考えの近い候補者を応援するのは分かるけど、批判もダメなの?と思われる方がいるかもしれませんが、その理由は、今は考えが違っても、将来的には考えが変わるかもしれないからです。
ある政策を実現させるのが目的なら、
✔敵をつくらない
✔仲間を増やす
が大切です。このどちらをとっても、特定の候補者を批判することで得られる成果はほとんど無いと思う次第です。
※特定の候補を落選させたい、自らの不満をぶつけて留飲を下げたい、といった目的なら話は別ですが。
来月末には衆議院議員選挙が始まります。
選挙前だからこそ、活発な議論が行われることを期待しています。
たった一度の選挙で変わることはなくても、積み重ねていけば、世の中は良い方向に変わっていくと、信じて取り組んでいきましょう。