電光石火の短期決戦。岸田内閣はなりふり構わず勝ちにきた。

電光石火の短期決戦。メリット・デメリットをはかりにかけて、岸田内閣は電撃戦を選んだ

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

本日は臨時国会開会日にして、首班指名選挙が行われました。想定通り、岸田内閣が発足されまして。

午前と午後の本会議の間にソファーで仮眠を取っていたら、文字通り「寝耳に水」なニュースが飛び込んでくることになりました。

岸田首相 衆院解散14日 衆院選公示19日 投票31日 会見で表明 NHK

誰もがもう「14日解散で、選挙のスタートは26日もしくは11月2日だ」と考えていたところで、まさかの1週間前倒し。

解散してからわずか5日後の、19日を公示日として衆議院解散総選挙が行われることになりました。

岸田内閣、なりふり構わず勝ちにきたな…と。

10月末のG20すら欠席して、この早期日程に賭けてきました。

岸田内閣・自民党側からすると、いま「ご祝儀相場」で上がっている支持率が下がらないうちに投開票日を迎えることが狙えます。

時間が経てば経つほどマスコミによる粗探しも始まりますし、国会質疑などでもボロが出てくるからです。

さらに小池新党やら上田新党やらと、準備をしている新党の出鼻をくじけるという効果も大きいでしょう。

逆にデメリットとしては、そんな↑の思惑があからさまな早期解散を断行したら、世論の反発を招くという点が挙げられます。

所信表明演説をして、国会質疑をして、さあじっくり各党の政策を見比べよう…と思ったら即解散では、有権者にとってもマイナスしかありません。

岸田首相公式HPより

このようなメリット・デメリットを比べた上で、岸田内閣は反発を招いても支持率が高く、コロナが収まっている早期タイミングで選挙をやった方が良いと判断したのでしょう。

我々野党サイドにとっては腹立たしいことですし、そのやり方が国民にとって良いことだともまったく思いませんが、選挙戦略としてはアリですから、受けて立つほかありません。

チラシや特設ホームページなどの締切も、すべて1週間前倒しになって早くもてんやわんや…!

新党立ち上げ組の皆さまはもっと大変でしょうけども、周りの雑音にまどわされずやるべきことをやるのみです。

来週の代表質問の原稿準備もしながら(登壇するのは私ではありませんが!)、しっかりと決戦の準備を進めて参ります。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年10月4日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。