岸田首相が報道番組で、「当面金融所得課税についてさわるということは考えていない」と述べました。「金融所得課税を考える前にやることはいっぱいある」と付け足しました。
はやくも「新しい資本主義」がぶれているようです。
金融資産課税は悪手だという指摘は多いです。思い付きでの発言は、市場関係者に不安を与えてしまいます。
岸田(10/4)「ワイが新首相や!分配強化で新しい資本主義!金融所得税で強欲投資家に増税や!(キリッ」
市場「ほーん(株価暴落」
岸田(10/10)「ごべんなざい、もう金融所得税なんて二度と言いばべん」
…根回しもせず思いつきで政策を出して即撤回。民主党政権かな?https://t.co/DQs6m79iC1
— 窓際三等兵 (@nekogal21) October 10, 2021
金融資産課税の見直し検討の発言をしたときは、岸田政権短命説も出ていました。
岸田首相が金融所得課税見直しの検討を明言した事で“岸田首相−鈴木俊一財務相−宮沢洋一税調会長”の増税シフトで株式市場は早くも崩れ気味。金融所得増税はまず外国投資家の日本市場引き揚げをもたらす。高市早苗氏もこの策だけは見直しを。岸田短命説が現実味を帯びている。 https://t.co/xns8PuMPgH
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) October 6, 2021
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また、財務次官の矢野康治氏が文藝春秋11月号に寄稿した文章が、現役事務次官が首相の意向に疑念を呈する異例のものだと話題になっていました。
「このままでは国家財政は破綻する」誰が総理になっても1166兆円の“借金”からは逃げられない。コロナ対策は大事だが人気取りのバラマキが続けばこの国は沈む。
次官になって先がないから言えるのでしょ。菅さんで次官になったのだ岸田政権で先なしとの踏んだかも。総選挙前に官僚の矩をこえたなあ https://t.co/LHMFnACZc2
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) October 9, 2021
矢野康治氏はご自身の日常生活からしてゴリゴリの財政タカ派だそうです。
<週刊ポスト> 矢野康治・現財務事務次官がスーパーで、キョロキョロ周囲を窺いながら、ガラガラガラ… 5回転ほどポリ袋を巻き取り、リュックの中に =ネットの反応「こりゃあ筋金入りの緊縮財政派だわ…」「そうやってスーパーの財政を逼迫させてるんですね?」 https://t.co/VtT8qLqxSU
— アノニマス ポスト ニュースとネットの反応 (@anonymous_post2) October 8, 2021
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岸田首相は、民間の所得引き上げ・大企業と中小企業の分配の在り方・国が主導できる分野の賃金引き上げ・教育費や住宅費への支援が先だとも述べています。
「まずやるべきことをやってから考えないと、おかしなことになってしまう」との認識を示しました。遠く先々のことまで考えて、優先事項のぶれない政治をおこなってほしいものです。